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2005/08 上旬 テレビ新広島、NHK広島等

2005/08/06 広島テレビ特番

  • 中沢啓治氏とともに紹介される

2005/08/09, 20:59-21:20 ラジオJ-Wave「JAM THE WORLD」ニュース番組に出演(生放送)

  • 【薄れていく原爆への関心について】
  • 「・・・すでに、東京に住む私たちや戦争を知らない世代が原爆に無関心である事は否定できない事実となっているのですが、近年、被爆地である広島や長崎でもこうした現象が起きているようなのです。毎年この時期に放送されるテレビの原爆特集番組の視聴率は地元で低迷を続ける他、・・・反核を叫ぶ声が聞こえてこない状況です。/・・・昨年、原爆をテーマにした漫画『夕凪の街 桜の国』で多くの賞を受賞された漫画家のこうの史代さんをスタジオにお招きして、戦後60年目のこうした地元の「原爆ばなれ」について被爆地出身の方々はどう見ているのか、お話を伺っていきたいと思います。」(誤字修正済み)
  • リポーターのナンブ・ヒロミ女史(以下、ナンブ)
    「戦後60年、こうした地元の原爆離れについて、被爆地出身の方はどのように見て
    いらゃっしゃるのでしょうか?
     今夜はですね、この方をスタジオにお招きしました。
     広島から上京して16年、昨年、原爆をテーマにした漫画「夕凪の街 桜の国」で
    多くの賞を受賞されましたこうの史代さんです。
     こんばんは。よろしくお願い致します。
     まず、早速なんですけれども、原爆をテーマに描こうと思ったきっかけというのは
    どういうことなんでしょう?」
  • こうの史代さん(以下、こうの)
    「これは担当さんに、広島出身なら原爆の漫画を描いてみないか、というふうに
    言われまして」
  • ナンブ「では、言われなければ、話を持ってこられなければ、あえて興味を持って
    掘り下げるということはなかった・・・」
  • こうの「そうですね。「怖いもの」というイメージがあったので、うかつに踏み
    込んではいけない領域というふうにも思っていたんですよ。だから、本当にきっかけが
    なければ漫画を描くどころか、調べようという気もあまりなかったかもしれないですね」
  • ナンブ「「うかつに踏み込んではいけないんじゃないかって意識は、やはり広島で
    こうのさんが生まれ育っている中の教育の中で、受け取ってきたものの印象ということ
    なんですかね」
  • こうの「そうですね。わかり得ない怖さっていうのがあることだけは、子どものうち
    からよくわかっていて・・・」
  • ナンブ「例えばどんなエピソードがありましたか?」
  • こうの「黒こげになった人がいっぱい転がっていたりですね、ガラスの破片がびっしり
    刺さった子供とか・・・。
     自分がそういうのを体験したらどうだろうって思うと、とても怖いですよね。
     本当に具体的な怖さですよね」
  • ノナカ氏(以下、ノナカ)
    「なるほどね。そんな中、原爆についての意識が現在、地元の広島でも薄れてきている
    ということを聞いたんですけど、こうのさんもそういうふうにお感じになりますか?」
  • こうの「私は東京に住んで16年になりますが、そうはあまり思いませんでしたね。
     ついこの間まで広島に帰っていたんですけど、やはり東京に比べると意識は高い気が
    しますね」
  • ノナカ「そりゃそうでしょうね。さっき話の中で、原爆の特番なんかが今年もやって
    ますけど、視聴率が低くなってきている。そういう関心の低さが数字としてあらわれて
    きているってことなんだそうですけど、これはどうしてなんですかね?」
  • こうの「そうですね、体験者が高齢化してきているというのもあると思うんですけど、
    それとやっぱり一度はみんな見て知っているんですよ、怖いということを知ればいいと
    いう感じで、しかも、とても強烈な怖さなんで。そう何度も見るものではないという
    ふうにみんな思っているかもしれないですね。もうわかればそれで役目っていうか、
    もういいだろうって感じのところが・・・」
  • ノナカ「広島では小学校の授業なんかで、平和教育という時間があって、原爆とか平和
    について教えているらしいですけど、あれを止めようという動きもあるようですね。何か
    意外な感じがしますけど」
  • こうの「平和教育っていう名前だったかどうかはわからないですけど、私もそういう
    教育は、道徳の授業の一環で受けたり、あと、高校時代とかに、体育館にみんな集めら
    れて被爆者の方の映像を見たり、そういう体験をしましたね」
  • ノナカ「あのね、広島に、あるいは、長崎に、一度でも行ったことがある人は、時間が
    あれば原爆記念館とかをご覧になったかと思うんですけど、僕自身も両方行ったことが
    あるんだけど、やっぱりね、言葉にできないんですよ。
     見た印象としては、TVで見るよりはさらに強烈でね、当時の建物が沢山残っている、
    例えばレンガの壁に人の影が焼き付いていたり、あるいは時計の針が全部同じ時間で
    止まっていたり。そういうのを見ると、あまりにも印象が強烈すぎて、思考停止になって
    しまうこともあるんですよね。
     一方で日本は、政治的な問題もあるんだけれども、日米安保条約の関係の中から、
    アメリカに対する支援というのはやっている訳なんですよ。例えば、アメリカの基地は
    今もあるし、そしてその基地からベトナム戦争のときも朝鮮戦争のときもそうだし、
    アフガン戦争のときもそうだし、イラク戦争のときもそうですけども、日本から様々な
    軍艦や飛行機が出撃していって、さらに今回はイラクに自衛隊を派遣して、物資の輸送
    や給油などを手伝っている訳ですよね。
     そうやって間接的にイラク戦争に参加している中で、広島の市民からの反対運動は
    起きないのかなって思うんですけど、どうなんですかね?」
  • こうの「そうですね、初めの頃はやはりちょっとあったようですね。
     私はこちら(東京)にいたんですけども、ニュースとかで広島が出るとちょっと興味
    があって見たりするんですけど。ただ、姉に電話してそんな話をすると、なんでそんな
    のに参加しないといけないの、っていうふうに言うんですね
     それは、向こうでは特定のある団体がやっているんだっていうふうに思っているフシ
    がありまして、特定の団体に属さないと参加しちゃいけないっていうか、逆に言うと、
    参加すると入れられてしまうみたいな、あんまり深入りしないようにしよう、っていう
    気持ちがあるんだと思います。
     個人個人は、そうですね、意識は結構あると思うんですけどね」
  • ノナカ「実際、イラクだけではなく、あちこちでの戦場では、「小さな核」と言われて
    いる劣化ウラン弾なんかも日常的に使われていると、その残留放射能が結構、現地の人
    や、あるいは、兵士に影響を与えているっていうのは非常によく言われていることなんで。
     核の問題ってのは、実際、使用の局面についてもね、現実の問題なんですけども・・・。
     なかなかその活動というかね、政治活動というふうに思われちゃうと、どうしていい
    やら、っていうか、一歩踏み出せない・・・」
  • こうの「そんなんですよね。そういうちょっとしたつまずきっていうのか、目の前に
    小さな障害があるおかげで・・・」
  • ナンブ「政治的なお話と先ほどおっしゃっていましたけど、怖いという意識がね、原爆
    の悲惨さを知ったときにあるっていうお話で、広島で起きているこの原爆離れに、あまり
    にも原爆ってものが身近な存在だから、引き気味になっているということもあるんで
    しょうかね?」
  • こうの「そうですね、それも多分あると思いますね。子供の頃からずうっと自然に
    日常の中に・・・。
     私の場合は、「夏休みのとも」みたいなワークブックの中には、必ず童話が一話入って
    いて感想文を書くようになってるんですけど、必ず原爆関連の童話なんですね。
     そういうふうにして割と子供の頃から、親しくって言ったらアレですけど、身近にある
    状態でつきあってるんで。
     もう同時にこう、広島以外の土地でも、それがなされているものだと思っている部分
    があるんですよ」
  • ナンブ「地域差が非常にあるっていうことでしょうね。
     さ、日本の若い世代の意識が原爆から離れていることに対してですね、意識を高めて
    いくためには、一体今後どうすればいいのか。
     一曲聞いていただいた後、さらにこうのさんと考えていきたいと思います」
  • 曲(洋楽)
  • ナンブ「今夜は年々薄れていく原爆への関心について、広島出身の漫画家で、昨年、
    原爆をテーマにした漫画「夕凪の街 桜の国」をお描きになった、こうの史代さんを
    スタジオにお招きしてお話を伺っています。
     こうのさん、後半もよろしくお願い致します。
     時代の流れとともに、日本人の中で関心が薄れていく原爆ですが、原爆に限らず、
    沖縄戦や東京大空襲でも同じ問題が起きています。
     世界各国でテロとの闘いが続き、アフリカでの大量虐殺や北朝鮮の核開発といった
    現実が連日報道される中、60年前の遠い記憶をどうやってリアルに伝えていくのか、
    原爆は今、大きな岐路(きろ)に立たされているところです。
     まだ紹介されていない、被爆者の悲惨な体験や苦しみを探し出してきて、毎年
    番組にするメディアや、語り部と呼ばれる被爆者の方々が、修学旅行の生徒たちに
    体験談を語るという従来の方法だけで本当にいいのかという声も出始めていたりします。
    世界で唯一、最後の被爆地に、という訴えを広島や長崎だけにその責任を押しつける
    のは、私はちょっと違うなというふうに思うんですけど、あえて厳しい質問をさせて
    いただきますけれども、広島には本気で世界から核をなくそうという意識はあるのか
    というような意見もあるようなんですけれども、その辺りについてこうのさんはどの
    ように思われますか?」
  • こうの「そうですね、とりあえず、広島市長は頑張っていると思いますね。これは
    もう、むしろ、あまりにもスケールの大きな問題なので、1つや2つの都市が頑張る
    くらいでは、どうにもならないと思うんですよね。日本全体が、もうちょっと自分たち
    の問題として共感して頑張って欲しいな、と思います」
  • ノナカ「平和式典ではいつも広島市長とか小泉首相も含めて挨拶をされますけど、
    決まり文句のように核廃絶を訴える訳なんですが、どうもそれが響いてこない、って
    いうか。それが空しく感じるってことはありませんか?」
  • こうの「そうですね、私は割と市長の言葉に毎度感動しているんですけど。総理の
    挨拶っていうのは東京でTVを見ているものだから、お忙しいんだな、っていうふう
    に・・・」
  • ノナカ「おっしゃる通りでね、広島市長とか長崎市長は本当に積極的に、多分やり過ぎ
    だっていうくらい、アメリカのことも名指しで何度もアピールしてきているし。
     彼らのスピーチの中には、きわどい言葉も含めて思いがこもっているけれども、
    意外にそれが報道されなかったり、そして、世界には流れていってない。さっき国連
    でスピーチを5月にしたんだけれども、議場に人がほとんどいないとかね。CNN
    なんかでも、あるいは、海外のメディアでも、広島や長崎の報道番組をやるんだけれども、
    扱いが非常に小さいわけですよ。
     アピールする力っていうのがそれほどね、本人たちの思いとは裏腹にメディアが意外に
    取り扱ってきてないっていうのは1つの状況かな、と思うんですけどね。
     ただ、そのイベントとしての、被爆者慰霊のための式典というものと、核廃絶を訴える
    ためのイベントは別にすべきだという意見もあるようなんですけども、こうのさんご自身
    は、この平和記念式典のかたちっていうんですかね、あのままでいいって思われますか?」
  • こうの「私はちょっとよくわからないんですけど、核廃絶を訴えるイベントっていう
    のは、1つの団体とか、1回だけでいいっていうものではないと思うんですよ。
     色んな日に、色んな種類のものがあっていいんじゃないかと思いますね。広島・長崎
    に限らず、いろんな場所でやってもいいと思いますね。もっと気軽に開いてもいいかな、
    と思います」
  • ナンブ「色んな種類があってもいいとおっしゃいましたけど、その中でこうのさん
    ご自身の作品「夕凪の街 桜の国」は、漫画という表現方法で描かれていますけれど、
    この反響はいかがだったのでしょう?」
  • こうの「そうですね、思ったより多くあったので、私はとてもびっくりしました。
     やはり好意的なものがとても多くて、今までこういうことは知らなかった、って
    いうふうに言われたり、身近なことのように初めてとらえられた、って言って下さっ
    たり」
  • ノナカ「作品としては、日常生活の中にある原爆をとらえていったということかも
    しれませんけどね。
     先ほどから、広島とか長崎がね、果たして何をしたら世界にもっと核の廃絶を
    アピールできるのかっていう、ただ現実的には、核の抑止力っていうのが、
    パワー・ネイションズ(核保有国)と、これから核を持とうとする国の間では、
    相変わらず正式なカードとして使われているじゃないですか。
     こうのさんは漫画というメディアでこれをアピールされたんだけども、一方では、
    アメリカの映画を見るとね、例えば、「ターミネーター2」では、非常にリアルな
    核爆弾が破裂して、人が焼き焦げていくシーンが描かれているけれども、
    あるいは、「インディペンデンス・デイ」とか、あと、「トゥルー・ライズ」とかね、
    そういうところでは、とにかく核爆弾を持っていることが非常に強い国、かっこいい
    とは言わないけど、「トゥルー・ライズ」では、シュワルツネッガーが、核爆弾が爆発
    している前でキスシーンとかあるわけで、ああいうのを見ると、アメリカ人が
    持っている核兵器に対するイメージっていうのは、「一番強い国が持っている一番強い
    道具」というイメージから脱却してないし。
     しかしながら、その最も強力なハリウッド映画というメディアで、そういうイメージ
    が、常にこう、前面に出てきているから、なかなかアンチテーゼを訴えていくのは、
    非常に難しい気がするんですよ。で、そういう状況にある中で、最後にちょっと伺い
    たいんですけど、今年は日本の戦争責任が色んなきっかけでね、中国や韓国などから
    問われているじゃないですか。靖国での問題なんかもそうですよね。で、間もなく
    終戦の日を迎えるわけですけども、衆議院の解散を受けて政治的にある種、カオス状態
    の中で、果たして小泉さんが靖国に行くのかどうかまだわかりませんが、被害者として
    の日本人じゃなくて、加害者としての日本人というのが最近取りざたされているわけ
    なんですよね。そうした中でね、原爆のことを語ると、必ず、例えば、アメリカの方に
    原爆のことを言うと、「リメンバー・パールハーバー」のことを、彼らは言うんですよ。
     そういうポリティカルな政治上のイディオムって言うのかな、そのやり取りがある種
    陳腐化しちゃっててね、本当の核兵器の恐ろしさ・悲惨さっていうのが、どうしても
    伝えづらくなってきている。そうした中で、原爆の記憶ですよね、記憶を持っているのは
    日本人だけなので、それを将来の若者たちに伝えていくためには何が大切だと思われ
    ますか?」
  • こうの「そうですね、まず外国にしても、今の日本の若者にしても同じなんですが、
    相手の事情というものをよく知ることだと思うんですね。
     何が好きかとか、何に対して怒っているのかとか、そういうことを知った上で、
    より効果的にこちらの意図を伝えるという方法を考えればいいかな、というふうに
    思いますね
     多分、パールハーバーとか、先に色々言われると思うんですけど、そこで謝って
    それでね、って持ち出しても、向こうは納得してくれないと思うんですよね。向こうが
    本当に何を望んでいるのか、ということをよく勉強してから訴える手段というのは
    考えるべきだと思いますね」
  • ノナカ「アピールするのか、被害者であるということを前面に出さざるを得ないじゃ
    ないですか。それが逆になってしまって、被害者の言うことはあまり聞きたくない、
    っていう、最初から否定的にとられてしまう。
     やはり世界中の人たちが、広島・長崎の原爆記念館を見に来て下さい、ってなかなか
    言えない。本当はそういう情報をどんどん外に出していくべきなんだけども、それも
    なかなか難しいとこでね、非常に大きな課題ではありますよね」
  • こうの「そうですね、広島・長崎の人っていうのは、まず日本の中で好きになって
    もらうことが、好かれる人間に、好かれる街になることが大事かな、と思います」
  • ナンブ「広島・長崎を訪れて、実際それぞれの、私たち日本人一人一人が目で見てみる
    ことから何かが変わっていくのかもしれませんね」
  • ノナカ「敵とか味方とかっていうことじゃなくて、本当に人類にとって最悪の、
    あること自体が問題なので、「猿の惑星」になっちゃいけないと、僕は思うんですよ。
     最終的にはそれを神格化しているようなのが今の状況ですからね。力でもって制する
    ということがね、本当に世界平和につながるのか、戦争がないといけないという今の
    経済システムがあるからね、そうである以上はなくならないのかもしれないけれども、
    そうは言っても、60年経っても、全然状況が変わっていないということは、僕らは
    現実的に受け止めなくてはいけなくて。
     何か方法論を変えないといけないんじゃないか、情緒的に訴えていくだけじゃなくて、
    何か他の方法があるんじゃないかと思うんですが、なかなか難しいというのが現実。
    でもおっしゃる通り、まず、日本人の人たちがもうちょっと実際に意識を持って・・・」
  • こうの「そうですね、意識を持ってもらって、その後はやはり日本全体の問題として
    とらえて、海外の方に伝えてもらうといいですね」
  • ナンブ「まず私たちが広島・長崎に目を向けるということですね。
     こうのさん、今夜は本当にありがとうございました」
  • こうの「どうもありがとうございます」
  • ノナカ「ということで、今夜は年々薄れていく原爆への関心について、広島出身の
    漫画家でいらっしゃいます、こうのさんをお迎えしてお話を伺いました。
     以上、「FIFTY(?)−MINUTES」のコーナーでした」
    (以上)

2005/12/23 11:20- NHKワールド(ラジオ・短波放送)にて「夕凪の街」の朗読劇(岸田今日子)

2005/12/30 25:00-27:00 ラジオ「本谷有希子のオールナイトニッポン」

  • 「今、マンガ家さんに会いに行きます」コーナーに出演予定。
    「12月30日金曜日深夜1時からの放送では /1995年「街角花だより」でデビュー『ぴっぴら帳』『こっこさん』ほか著書多数 /2004年に刊行した『夕凪の街 桜の国』で「第8回文化庁メディア芸術祭大賞」 /「第9回手塚治虫文化賞新生賞」を受賞した「こうの史代」先生の仕事場に直撃レポートを敢行した模様をお届け!/・・・/お楽しみに! 」
  • 本谷さん(以下、本谷)「今年の最後の「今マン」のコーナーになると思いますが、
    放送されるのは、12月30日ですか、私は今、先生の家に行くために、最寄りの駅
    にいる訳ですけど、駅前には細々(こまごま)とした商店街があって、ものすごい年末
    という感じ、年賀はがきを売っているオイちゃんらがこっちを見ている。年末という感じ
    がひしひしと感じられる。という訳で、こうの先生のお宅に行ってみたいと思います」
    「初めまして本谷です。完全に一軒家ですね。引っ越してきたばっかり?」
  • こうのさん(以下、こうの)「そうですね。探している暇があんまりなくて、たまたま
    こういうところがあったんで・・・」
  • 本谷「目の前に公園がありまして、これが決め手ですか?」
  • こうの「あんまり気に留めてなくて、近所に住んでいたんですけど、この公園がある
    のも知らなかったんですよ。この家は不動産屋さんに連れてきてもらったら、玄関入った
    ところに猫が5匹いたんですよ。ドアを開けたら勝手に自分の家みたいにあがってきて。
    全部ノラで親子だと思うんです。
     うち鳥がいるから、猫はダメなんですよ。ここに来てからは、環境が違うせいか、
    ビビッてカゴから出てこなくなりましたね。カゴの中にいても猫は狙ってきますね」
  • 本谷「こうの先生の漫画がどういう感じのものか、先生の口から説明お願いします」
  • こうの「毒にも薬にもならない、ほのぼのとした日常ものを描いています」
  • 本谷「先生がハンテンを着て出てきたときは、すごく漫画とリンクしているなと
    思いました。こうの先生のことを紹介される前から、「夕凪の街 桜の国」を読んで
    いました。これでデカい賞を2つももらったんですよね。先生は今年で何年目ですか?」
  • こうの「10年目ですね。いつの間にか10年経った感じですね。特に私の場合は、
    食っていけないぐらいしかの仕事がない状態が最初の5年くらい続いていました。
     「桜の国」を描いていた頃は、他の仕事を入れることができなくて、貯金を崩し
    ながら・・・」
  • 本谷「賞のトロフィーをもらってから、何か変わりましたか?」
  • こうの「まず、謝ることが増えましたね。新聞関係の取材の申込が多くなりましたが、
    忙しいので、「すいません」と断ることが多くなりました。
     原稿の依頼もいっぱい来るんですが、それもできなくて、「すいません」と謝って
    います。
     今は、「漫画アクション」で「さんさん録」という、ジジイが色々失敗したり、
    いたぶられたりする漫画を描いています。連載ものはそれ1本で、時々読み切りもの
    を描いています。描くのが遅いので、それでいっぱいいっぱい。戸田さんや杜野さん
    のアシスタントをやってたんで、知り合いが2回続けて出て、ちょっとラッキー!」
  • 本谷「その知り合いたちが、ヘコヘコしていましたよ」
  • こうの「売れているのは多分向こうの方でしょう。私は話題になっているだけです
    から。話題にならなくてもコンスタントに売れる人は、サクサク売れますから」
  • 本谷「「夕凪の街 桜の国」は、ちょっと泣けちゃいますよね。
     「泣けちゃう」っていうのは、やっぱりうれしいですか?」
  • こうの「そうですね。あんまり泣かせようと思って描いた訳じゃないんですけど、
    何らかの形で心に残った、というのは、ありがたいことですよね」
  • 本谷「「長い道」の方は、「笑い」もあるかな」
  • こうの「もともとああゆう作風だったんですよ」
  • 本谷「私は最初、原爆のアレ(「夕凪の街 桜の国」)から入って、後から、
    「長い道」を読んで、「笑いも・・・」と思ったりして。
     どっちが好きとか、あるんですか?」
  • こうの「「夕凪」のように、シリアスなのは描いたことがなかったけれど、これで、
    ちょっと自信がついたな、という感じなので、これからも時々やってみてもいいかな、
    という気持ちではいる」
  • 本谷「先生に人となりからして、ガツガツ仕事をするというスタンスではない感じ
    ですね」
  • こうの「できないんですよね。話が考えつかないもんで。小心者なんで、あんまり
    大きなウソがつけなんいで」
  • 本谷「それでは先生のレアグッズを強奪して帰りたいんですけど」
  • こうの「自費出版を長いことやってたんで、自費出版物でよろしいでしょうか?
    同人誌というと複数で描いている場合が多いけど、私は大体1人で描いています。
     紙だけ印刷してもらって、後は自分で切ってホチキスでとめて、表紙も折って
    糊で貼って・・・
     「ストポ」、「ナルカワの日々」、同人誌版「こっこさん」(商業誌で連載して
    いたが、単行本にならなかったので自費出版して、その後、単行本にしてくれた)、
    「かっぱのねね子」の4冊になります」
  • 本谷「お友達を紹介してもらえますか?」
  • こうの「南ひろこさんという、4コマ作家の方なんですけど・・・」
  • 本谷「先生とはどういうお知り合いですか?」
  • こうの「同じ本に描いていたので、知り合いにしてもらいました。
    (南さん宅に電話)もしもし南ひろこさんのお宅でしょうか?こうの史代です。
    こんにちは。という訳で、本谷さんが来ています。本谷さんに代わりますね」
  • 本谷「もしもし本谷です。初めまして。どうですかね?
     ・・・ありがとうございます。じゃあ、お伺いさせていただきます」
  • 本谷(スタジオから)「という訳で、のんびりまったりしたインタビューで、
    かなり癒されて帰ってきた訳ですけど。
     という訳で、こうの先生からGETしたお宝、同人誌なんですけど、本屋さん
    では絶対手に入らない同人誌4冊を全てサイン付きでプレゼントしたいと思います。
     さらに太っ腹なこうの先生は、編集ではカットされていますが、この後、押入を
    ガサガサやりだしまして、さんまさんの置き時計を出してきました。
     これについては、こうの先生とは関係がなく、レアグッズの意味を勘違いされて
    いるのでしょうが、それもいただきました。
     以上5点をセットにして1名様にプレゼントします。欲しい人は今すぐメールで
    番組終了までに応募して下さい。メールアドレスは(略)。
     次回は「今マン」3人目の女性漫画家・南ひろこ先生の仕事場にお邪魔したいと
    思いますので、お楽しみに」
  • 「イママン 本谷有希子マンガ家インタビュウ&対談集」(駒草出版/1,365円)に収録
    http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A4%E3%83%9E%E3%83%9E%E3%83%B3-%E6%9C%AC%E8%B0%B7%E6%9C%89%E5%B8%8C%E5%AD%90%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%AC%E5%AE%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%93%E3%83%A5%E3%82%A6-%E5%AF%BE%E8%AB%87%E9%9B%86-%E6%9C%AC%E8%B0%B7-%E6%9C%89%E5%B8%8C%E5%AD%90/dp/4903186512

2006/08/05(土) 22:00-22:50 NHK−FM「FMシアター/『夕凪の街 桜の国』」

  • キャスティング
    石川旭…………夏八木 勲
    石川七波………鈴木 佳由
    平野皆実………斉藤とも子
    打越……………阿南 健治
    平野フジミ……小林トシ江
    利根東子………矢沢  心
    石川凪生………大和田悠太
    青年の旭………茶花 健太
    太田京花………三村ゆうな
    霞………………伊藤ゆきえ
    古田……………大林佳奈子
    近所の人………木崎 優一
    子供……………小薗江愛理
    小学生の七波…河口 舞華
    小学生の凪生…海鋒 拓也
  • 2006/10/14(土) 22:00−22:50 再放送
  • 2007/03/31(土) 22:00−22:50 再放送

http://www.nhk.or.jp/audio/prog_fm_former.html

2006/12/24(日)-2006/12/31(日) 放送大学「大学の窓」

  • 放送時間は、
    • 13:30〜13:45
    • 19:45〜20:00(再)
    • 23:45〜24:00(再)
  • 「年末スペシャルインタビュー」に、こうの史代さんが出演
  • こうの史代さんが受講された講義
    • 「動物の行動と社会」(日高敏隆)
    • 「音楽の歴史と音楽観」(笠原潔)
  • (1)IEで、以下のURLの「放送大学 番組案内」にアクセス
    http://www.u-air.ac.jp/hp/program/index.html
    (2)下の方の「映像ライブラリ 大学の窓(別ウインドウ)」をクリック
    (3)出てきた別ウインドウの一番下の「キーワード検索する」にチェックを入れ、
    「漫画家」のキーワードで検索

http://www.u-air.ac.jp/cgi-bin/bangumi/viewProgram.cgi

2007年(平成19年)3月10日(土)13時29分〜17時頃(13時開場)、「公開セミナー 第9回 放送人の世界 真銅健嗣 〜人と作品〜」

(以下引用)
■主催 放送人の会、財団法人 放送番組センター
■入場料 無料<申込制>
■講師 真銅健嗣(しんどう・けんじ)
<NHK制作局第2制作センター ドラマ番組専任ディレクター>
■聞き手 今野(こんの)勉(放送人の会)。
「概要/「放送人の世界」は、放送史に残る番組を制作・演出した放送人を
取り上げ、作品を鑑賞し本人の解説を聞くシリーズです。今回は、数々の
優れたオーディオドラマの制作で注目を浴びている、
NHKのディレクター・真銅健嗣さんをお招きします。
その代表作を鑑賞するとともに内容を徹底的に掘り下げ、制作者の核心に
迫ります」。
【鑑賞作品】は、「★青春アドベンチャー「光の島」(2003年・15分×10本)
第41回ギャラクシー賞ラジオ部門優秀賞
★FMシアター「夕凪の街 桜の国」(2006年・50分)
平成18年度文化庁芸術祭ラジオ部門優秀賞」。
(引用以上)

  • 1329、男性スタッフからの挨拶。
    曰く、「ラジオ番組を取り上げるのは、今回が初めて」。
  • 1331、別の男性スタッフからの挨拶。
  • 1333、真銅先生からの挨拶。
  • 1335〜1350、「青春アドベンチャー 光の島 第1回」試聴。
  • 1350〜1405、「同 第2回」試聴。第3回のあらすじの紹介。
  • 1406〜1421、「同 第4回」試聴。
  • 1421〜、「同 第5回」試聴。
  • 1424、中断。第5回のその後の展開の説明。
  • 1425〜1440、「同 第6回(第2週目)」試聴。
  • 1440〜1455、「同 第7回」試聴。
  • 1455〜、第8・9回のあらすじの説明。
  • 1456〜1511、「同 10回(最終回)」試聴。
  • 拍手。約10分間の休憩。
  • 壇上に、向かって右側に今野先生、左側に真銅先生が着席。
  • 1522から、両先生のトーク。
  • 同ラジオドラマができるまでのいきさつについて真銅先生から説明。
  • 曰く、「『演出:松本順、真銅健嗣』となっているが、この松本さんは4年前に
    亡くなられ、同番組が放送された時点では、他界されていた」。
  • 今野先生曰く、「真銅さんは大河ドラマにもかかわっていたことがおありと
    伺ったのですが、あえてラジオドラマをてがけている理由というのは?」。
  • 真銅先生曰く、「ラジオにとても魅力を感じている。自分にはへそまがりな
    ところがあって、大勢の人がやりたがっている分野を避けていたところがある。
    ラジオの世界をきわめたいとも思っていた」。
  • 今野先生曰く、「『光の島』に話を戻しまして、『おじい』を演ったのは
    どのような方なのでしょうか?」。
  • 真銅先生曰く、「演技ということでは素人(しろうと)の方で、
    川崎に住んでおられる」。
  • 今野先生曰く、「島のお祭りの音は、既存の音源を使用されたのですか?」。
  • 真銅先生曰く、「実録で録音に行っている。経費の問題があったが、
  • 松本さんにいい仕事をしてもらいたかったので、ライターさんの方といっしょに
    数日間録音に行ってきた」。
  • 今野先生曰く、「台風の前の雨の音には驚いたが、表現の方法の変化に
    ついて、どのように思われますか?」。
  • 真銅先生曰く、「ここ10年間の技術的な進歩は目覚ましく、デジタル処理で
    きめこまやかな操作がやりやすくなっている」。
  • 今野先生曰く、「同作品については、全体的にピュアな感じを受けましたが、
    真銅さんはいかがですか?」。
  • 真銅先生曰く、「最初から松本さんとの共同演出をとらせてもらった。
    スピリチュアルな話をすると、番組を通して、順さん(松本先生)の姿が見え、
    声が聞こえる。順さんにはそそっかしいところがあり、15分の枠なのに、
    25分のセリフをとったりしたこともあった。同番組の最終回は、原作には
    ないオリジナル・ストーリーである。原作の連載は、まだ続いている。
    が、私には、『続き』というのは考えられず、『これでピリオド』ということで、
    あのような形で最終回を作った」。
  • 今野先生曰く、「この世界には珍しい『師弟愛』ですね」。
  • 次の作品「FMシアター 夕凪の街 桜の国」の聞きどころについて、
    真銅先生曰く、「『夕凪の街』と『桜の国』の2章立てになっている。
    『夕凪』と『桜』の2つのイメージをどこまで伝えられるかを考えながら
    作りました」。
  • 1546〜1636、「FMシアター 夕凪の街 桜の国」試聴。
  • 両先生、壇上へ。
  • 真銅先生曰く、「同作品のラジオドラマ化を企画したのは私。原作を読んで
    感動し、これを伝えるべきだと思った。映像化の話もあったが、
    『ラジオはラジオでやっていいですよ』とOKがでたので、
    『ぜひ、私に』とやらせてもらった。原爆を題材にした作品は沢山あるが、
    少しずつでも、どんな形でも、『精神』を伝えていくべきだと、ドラマ化を企画し、
    戦後61年目に放送した」。
  • 今野先生曰く、「TVでは実現したのでしょうか?」。
  • 真銅先生曰く、「映画の方はもうすぐ公開されるはず。TV化も、
    『できることなら』という話もあると、出版社の方から伺った」。
  • 今野先生曰く、「ハードな作品をドラマ化することに驚きましたが、
    反響の方はいかがでしたか?」。
  • 真銅先生曰く、「大きな反響は特になかった。ホームページの掲示板に、
    『感動した』という書込があった。他に、好意的な意見・感想が書かれた
    はがきを10数通いただいた。20通はなかったはず」。
  • 質疑応答コーナー。
  • 質問その1。
    曰く、「『桜の国』についてですが、七波さんとお父さんの旭さんは、
    広島で最初から行動をともにしているという設定になっていますね。
    どういう意図でそのように脚色されたのでしょうか?」。
  • 真銅先生曰く、「絵で表現できても、目に見えない部分を語ることは、
    ラジオでは不可能。絵の部分をナレーションで伝えるのは難しい。
    七波さんとお父さんを会わせるタイミングを早めて話を進めていった。
    原作者にも(台本を)読んでいただいて、納得していただいている。
    『夕凪の街』の皆実さんも、原作の最後のコマ(単行本P34)では、
    打越氏からもらったハンカチを握って死へと旅立ったが、そういった場面も
    ラジオでは表現が難しい。絵のコマ割りで表せる情感を、音で表現することは
    厳しい。原作は、『夕凪の街』『桜の国(一)』『桜の国(二)』と3段構成だが、
    ラジオドラマでは、「桜の国(一)」の部分を略し、その分、回想シーンを
    増やしたりした。強引だと言われると、確かにそうだが」。
  • 質問その2。
    曰く、「SE・音楽を担当された、音響デザイナーのイトバヤシさんについての
    お話しをお聞かせ下さい」。
  • 真銅先生曰く、「桜のイメージ音楽にしろ、被爆者の悲鳴・うめき声にしろ、
    繊細な表現力をお持ちだった。おかげで作品の完成度が高まった」。
  • 1656から、今野先生による「来週の予告」等。終了。拍手。
  • スタッフからの挨拶(終了)。

映画「夕凪の街 桜の国」

http://www.yunagi-sakura.jp/

http://blog.eigaseikatu.com/yunagi-sakura/

http://www.webaction.jp/news/3.html

http://comics.yahoo.co.jp/event/action40/hot/yunagi/index.html

http://www.discstation.co.jp/VSSHOP/cgi/DS_goods_item_CD.aspx?ns=TECD-28545


Last-modified: 2007-11-27 (火) 02:38:02