こうの史代ファンページ

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2003/10/21(火)、中国新聞朝刊の「東京だより」

  • 「被爆少女の内面描く/徹底調査 完成まで1年」
    こうのさん、「漫画アクション」2003年9月30日号(同年9月17日(水)発売)に掲載された「夕凪の街」について語る
    「次は被爆二世をテーマに描こうと思っている」

2004/02/07 図書新聞 No.2664

  • 「爆泌!!マンガ汁/このテクニックと熱意、読んどけや!」
    ベイベー関根氏による、同人誌版「夕凪の街」の書評
    「この重い主題(ヒロシマ)をこれほど押しつけがましくなく、しかも真摯(しんし)に
    作品に昇華しえる手腕というのは、やっぱりそうとう大したものなんですよ」

2004/10/24(日)、中国新聞朝刊の第20面「話題の1冊」

  • 「少女の目でヒロシマ」/「夕凪の街 桜の国」の書評
    「「あの日」以後のヒロシマの悲しみがしみじみと伝わる漫画である」

2004/10/27(水)、読売新聞夕刊の第6面「本よみうり堂・コミック館」の新刊紹介欄

  • 「夕凪の街 桜の国」を紹介
    「若い読者にこそ読んでほしい三つの美しい短編連作。例えば、井上ひさしの戯曲「父と暮せば」との併読をお薦めする」

2004/11/12(金)、北海道新聞夕刊の第6面「雑賀喜由(漫画コラムニスト)の眼」

  • 「原爆と向き合った傑作」/「夕凪の街 桜の国」の書評
    「派手さのない地味な、しかし実に素晴らしいこの作品を、埋もれさせることなく世に送り出した漫画界。捨てたものではないなと少し見直した思いです」

2004/11/28(日)、朝日新聞朝刊の第16面「カジュアル読書/南 信長さん(ライター)のコミック教養講座」

  • 「夕凪の街 桜の国」の書評
    「本作は、「北風と太陽」で言えば太陽の如く、戦争にも平和にも鈍感になった我々の心を解かしてくれる」

2004/12/04 図書新聞 No.2704

  • 第8面「爆泌!!マンガ汁/おのれらに告ぐ!こうの史代を読んで涙しろ!」
    ベイベー関根氏による、「夕凪の街 桜の国」の書評
    「こうの史代さんの漫画の描き方は、実は初期の「街角花だより」のころからまったく変わってないんだよね。はっきりいってこの人(こうのさん)の才能は高野文子級なんですが、お疑いの向きは、それを確かめるために、双葉社に単行本化願いの手紙をたくさん出してくれ!」

2004/12/14(火)、中国新聞朝刊の第1面「天風録」

  • 近刊の原爆漫画「夕凪の街 桜の国」について言及

年月日不詳、しんぶん赤旗の「終わりなきヒロシマとの共生」

  • 「「夕凪の街 桜の国」を読んで」/石川翠氏(いしかわ・みどり/美術批評家)による書評
    「敗戦後60年の節目にあたる今、戦後世代の女性の描き手から、あたらしいヒロシマのビジョン、核時代のバイブルが生みだされたことは奇跡と言うべきだろう」

2005/01/06(木)、原水協通信の第19面「本の紹介」

  • 福祉保育労東京地本・民谷孝則氏による「夕凪の街 桜の国」の書評
    「半世紀をつなぐ短編三作の構成で、中学生にも読めるコミック。被爆60年を迎え、1人でも多くの人、特に若い世代におすすめしたい。身構えのいらない傑作!」

2005/01/16(日)、毎日中学生新聞の第2面「Anime&Comic」

  • 「今の世代の視点でヒロシマ・原爆を描いた「夕凪の街 桜の国」」
    「生き残った人々の苦悩 胸に迫る/作者 こうの史代さんに聞く」
    「20代女性と被爆二世を通し、深い物語性に共感」
    「「原爆のことや広島のことも今後また描くかどうか、分からない。でも、これからも社会に訴える作品を描いていきたい」とこうのさんは話している」

2005/01/26(水)、中国新聞朝刊の第1面「天風録」

  • 2004年文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞した、「夕凪の街 桜の国」
    について言及
  • 「(こうのさんは)次は呉空襲を描けないか、と準備を進めている」

2005/02/06(日)、原水協通信の第8面「漫画家こうの史代さん 新春インタビュー」

  • 「原爆の惨禍を遠い過去の悲劇ではなく、いまの言葉で伝えたい」

2005/02/21(月)、日経新聞の第17面「旬の人/被爆一家の漫画描き大賞・こうの史代さん」

  • 「「ヒロシマ」正面から見つめる」(写真提供 広島ホームテレビ)
    「次は戦争そのものをテーマに構想を練っている」

2005/04/09(土)、朝日新聞夕刊の第15面に、「夕凪の街 桜の国」の広告

  • 「読む人の心に静かに突き刺さる珠玉のコミック作品」
  • 「15万部突破!/映画化決定!」
  • 読者12氏からのコメント掲載

2005/04/10(日)、読売新聞朝刊の第15面「本よみうり堂・愛書日記」

  • 「広島とヒロシマ、重い距離」/佐藤俊樹氏(東大助教授)による、「夕凪の街 桜の国」の書評
    「これは原爆の物語というだけでなく、かつて喪(うしな)ったものへ別の形で訪れる物語でもあるのだろう。原爆に関わった人も、関わらなかった人も、それぞれに。本を閉じた後も、そんな優しさの肌触りがしばらくあたりに残っていた」

2005/04/24(日)、読売新聞朝刊の第14面「本よみうり堂 100文字書評大募集」

  • 対象書籍4冊の中に、「夕凪の街 桜の国」
  • 染谷誠氏(そめや・まこと/「漫画アクション」副編集長)による「夕凪の街 桜の国」の
    「100文字書評」
    「読後、まだ名前のついていない感情が私の中の深い所を突き刺し、揺さぶりました。それは故郷の広島を緻密な取材で見つめ直したこうの史代さんの誠実さから来るものです」
  • 応募締切は、2005/05/15(日)24:00(すでに応募受付終了)
  • 優秀賞発表 https://form.yomiuri.co.jp/adv/hundred/form03.htm#sakuhin
  • 同紙同面の最下段に、「夕凪の街 桜の国」の広告

2005/05/10(火)、朝日新聞朝刊の第28面「歴史と勝負し新世界/手塚治虫文化賞第9回受賞作」

  • 「夕凪の街 桜の国」で新生賞を受賞されたこうのさんのコメント(「ヒロシマの重み 伝える覚悟で」)
  • 選考委員(荒俣宏氏、呉智英氏、清水勲氏)による評

2005/05/15(日)、朝日新聞朝刊の第14面に、「夕凪の街 桜の国」の広告

(2005/04/24(日)付けの読売新聞朝刊の第14面の広告と同じ図案)

2005/05/20(金)、毎日新聞朝刊の第2面に、「夕凪の街 桜の国」の広告

(2005/04/24(日)付けの読売新聞朝刊の第14面の広告と同じ図案)

2005/06/08(水)、朝日新聞朝刊の第29面「文化/手塚治虫文化賞贈呈式」

  • 「夕凪の街 桜の国」で新生賞を受賞されたこうのさんのコメント

2005/06/14(火)、朝日新聞夕刊の第5面「プロふぇっしょなるず/辛抱が支えたヒット作」

  • こうのさんと染谷誠氏が「夕凪の街 桜の国」について語る

2005/06/29(水)、読売新聞夕刊第6面の漫画紹介コーナー「本よみうり堂・コミック館」。

  • 「原爆や終戦がテーマ・2作品マンガ賞受賞」で『夕凪の街桜の国』紹介
  • [[原爆や終戦がテーマ2作品マンガ賞受賞 : 出版トピック : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞):http:/www.yomiuri.co.jp/book/news/20050629bk07.htm]]

2005/07/31(日)、朝日新聞朝刊の第28面(広島版)

  • 「漫画「夕凪の街」作者がサイン会/多くの人に「読んで」/中区」
  • 「被爆10年後の広島で生きる女性らを描いた漫画「夕凪の街 桜の国」
    (双葉社)の著者、こうの史代さん(36)〜東京都中野区〜が30日、広島市中区の書店でサイン会を開き、ファンの市民ら約80人が行列をつくった。
     作品の舞台となった同市中区の太田川河川敷では、ファンの有志が漫画の登場人物に扮し、創作劇をこうのさんに披露した。
     「夕凪の街」は、「原爆スラム」と呼ばれた太田川河川敷の集落に暮らす主人公の女性・皆実が、被爆体験を引きずりながら生きる姿を描く。昨秋の出版後、すでに9刷15万部を突破し、映画化も決まっている。
     こうのさんは広島出身で、帰郷は約1年ぶり。ファン1人ひとりと握手を交わし、「こんなに反響があるとは思ってもみなかった。読者と会えるのは貴重な機会。とても励みになります」と話していた。
     創作劇で皆実役を演じた同市佐伯区の隆杉純子さん(45)は作品に触れ、原爆が人間に何をもたらしたのかについて考えさせられたという。
    「被爆60年の今こそ、多くの人に読んでほしい」」。
  • 写真(漫画「夕凪の街 桜の国」の登場人物に扮し、作品の舞台で創作劇を演じる市民ら〜広島市中区の太田川河川敷で)

2005/08/04(木)、東京新聞朝刊の第28面「TOKYO発」に紹介記事

2005/08/06(土)、ほぼ日刊イトイ新聞(糸井重里)「今日のダーリン」にて紹介記事

2005/08/06(土)、朝日新聞朝刊の第2面「ひと」

  • 被爆女性を描いた漫画が海外で出版される、こうの史代さん
    「原爆を静かに告発した漫画が反響を呼んでいる。「夕凪の街 桜の国」。15万部を突破し、9月以降、米国、韓国、台湾で相次ぎ翻訳される。プロになって10年。「そろそろ辞めようかな」と思っていた矢先だった」
    「6日朝、平和記念式を映すテレビの前で参列者と一緒に目を閉じる。物心ついた時から、ずっとそうしている」
  • 7月30日に広島で開催されたサイン会での、浴衣姿も涼やかなこうのさんの写真も掲載
    (文・写真 田井 良洋)

2005/08/06(土)、中国新聞朝刊の第17面(山口県版)

  • 「『原爆・平和』出版 この1年」に、「夕凪の街 桜の国」が登場
    (以下引用)
  • 「(前略)漫画でも秀作が生まれた。手塚治虫文化賞新生賞を受賞した、
     こうの史代『夕凪の街 桜の国』(双葉社)は、少女の目でヒロシマを
     淡々と描く。(以下略)」
    (引用以上)

2005/08/15(月)、読売新聞朝刊の第2・3面

  • 「シリーズ2005 今を読む 〜戦後60年〜 いま、「平和の世紀」を考える」(企画・制作 読売新聞東京本社広告局)に、「夕凪の街 桜の国」の広告
  • 「戦後漫画界最大の収穫と各紙誌で絶賛!」
  • 「被爆から60年、今、この作品が静かに向き合っています。」

2005/08/15(月)、中国新聞朝刊の第4面(山口県版)

  • 全面広告「平和への求心力/被爆60年 中国新聞社・長崎新聞社共同企画」に、
    「夕凪の街 桜の国」が登場

2005/09/05(月)、朝日新聞朝刊の第38面(神奈川県版)

  • 「パリ市役所がヒロシマ展/核保有国首都で初、「はだしのゲン」など紹介」
  • 「パリ市が「60年後のヒロシマ展」を5日から30日まで開催する。
    広島平和記念資料館によると、核保有国の首都が主催する原爆展は初めて。フランスは核抑止を国是に掲げる国だけに、開催を願った人々の感慨はひとしおだ」
  • 「※会場は市役所の展示ホール。広島、長崎から借りた写真、弁当箱や水筒など被爆資料のほか、パリ市独自のアイデアで、「はだしのゲン」など原爆を題材にした漫画作品を紹介する。日本の漫画はフランスの若者に絶大な人気で、担当職員のクリスティアン・ミシェルさんは、「12歳の娘に「はだしのゲン」を読ませたら止まらなくなった。若い人に見に来てほしい展示ですから」という。
    (※同段落は、山口県版第30面では、
     「広島、長崎から借りた被爆資料のほか、パリ市独自のアイデアで、『はだしのゲン』や
      『夕凪の街 桜の国』など原爆を題材にした漫画作品を紹介する」
     との文章に差し替えられている)
     これまで、広島、長崎両市は核保有国に原爆展の開催を働きかけ、地方都市では実現したが、首都の公共団体が受け皿になった前例はなかった。
     パリには以前、開催の打診を断られたことがある。核戦力保持と核抑止論で党派を超えた合意があり、「国是に触れる催しを首都で計画すれば、圧力がかかる恐れがあった」と関係者は明かす。
     だが昨年、社会党のドラノエ市長が広島市を訪問、開催が決まった。今年実施した世論調査で、核抑止論支持はフランスで35%と日本並みの低さ。冷戦の恐怖がなくなったのに加え、テロの脅威に「武力より、貧困や抑圧の解消が先決」との考えが浸透したことも背景にあると見られる。
     ※※仏在住の平和活動家、美帆シボさんは「抗独レジスタンスの名残で、「平和主義」が否定的に響いた80年代までがうそのよう」。平和記念資料館の外和田孝章副館長は「核保有国に平和論だけでは通じない。キノコ雲の下に普通の人々が大勢いた事を知ってもらう意義は大きい」と話す(※※同段落、山口県版第30面では、カットされている)」
  • 写真「『はだしのゲン』の大型ポスターなど展示品の準備が進むパリ市役所〜2日、沢村写す」
    (同写真、山口県版第30面では、カットされている)

2005/09/22(木)、朝日新聞ウェブサイトasahi.com

  • 広島市長が原爆展開催のパリを訪問、核廃絶を訴え
  • 「・・・中沢啓治さんの「はだしのゲン」やこうの史代さんの「夕凪(ゆうなぎ)の街 桜の国」など漫画の紹介もある。パリ市によると、目標としていた7000人を超える1万人がすでに来場したという。」

2005/09/27(火)、朝日新聞別刷り特集「be Extra Books 好きです『歴史ロマン』」3面

  • 「コミックで満喫 歴史ワールド」(取材・構成/築地魚子)に『夕凪の街・桜の国』の紹介
  • 「最後に紹介しておきたいのは『夕凪の街・桜の国』。『夕凪の街』は、原爆投下後の広島が舞台。大切な人を奪い、生き残った人の心に大きな傷を残した灼熱の閃光。「うちはこの世におってもええんじゃと教えて下さい」という主人公の言葉に胸が詰まり、年頃の女性の毎日を淡々と描いたやさしいタッチの絵が一層の悲しみを誘います。/『桜の国』は現代が舞台。被爆者への差別、不意に現れる病・・・。何代にもわたって原爆は人を傷つける。戦争とは何をもたらすのか、戦後60年を期に、たくさんの人にお勧めしたい作品です。」

2005/10/08(土)、朝日新聞朝刊の第34面(九州、沖縄、山口、島根の石見地方《西部》のみの掲載)

  • [模索する表現者たち(5)]
  • 「5カ国語/一人ひとりに届く怖さ」
  • 「桜の咲く川沿いの道を柔らかな日差しを浴びて薄緑色のジャケットを着た女性が行く。
    昨年、出版されたこうの史代(37)の漫画「夕凪(ゆうなぎ)の街 桜の国」(双葉社)
    の表紙は、「原爆漫画」の先入観を裏切る優しさだ。
     昨年の文化庁メディア芸術祭マンガ部門で大賞を、今年の手塚治虫文化賞では新生賞を受賞。ネットのブログや掲示板では、戦後世代の読者が作品の「深読み」を披露し合ってにぎやか。「こんな作品をありがとう」という感謝の声も多い。「私が思ってもなかったことまで書いてあって」と、こうの。同時に思った。「みんな、原爆のこと、興味あったんだ」
     作品は3部からなる。原爆投下から10年後の被爆家族を描いた「夕凪の街」、その被爆2世の小学校時代である「桜の国(一)」、その17年後の「桜の国(二)」だ。被爆からどんなに時間がたっても、なお静かに原爆が家族を苦しめる様子が描かれる。
     こうのは広島市に生まれた。身内に被爆者はいなかったが、学校では毎夏、原爆の被害を示す記録映画を見たし、8月6日午前8時15分には黙祷(もくとう)した。自宅は爆心地から4キロ。近所にも原爆死没者の慰霊碑があった。何の碑だか知らぬまま、お参りしてきた。
     「8月6日って何の日?」。89年、漫画の勉強で上京して驚いた。広島原爆の日を知らない人がいる。黙祷もない。作品の執筆依頼を受けた時も「みんな原爆のこと知らないから書いて」と言われ、違和感を覚えた。
     原爆を書くなんて。こうのにとって原爆は「軽々しく触れてはいけないもの」だった。原爆は怖い。あってはならない。体に染みついたその感覚のせいか、中沢啓治の漫画「はだしのゲン」のような「見て怖い作品」を書かなくては、とも思った。
     でも「原爆の何がそんなに悪いのか」。一方で納得がいっていない自分もいた。一発で大量に、一瞬にして殺せて放射性降下物が少ない「きれいな爆弾」だったらどうなのか。「いつも答えばかりを教えられ、そこに至る道筋を丁寧に示されてこなかった」
     こうのは調べた。図書館で証言集を読み、広島の家族から資料を送ってもらった。井伏鱒二の「黒い雨」、大江健三郎の「ヒロシマ・ノート」には特に影響を受けた。
     本当の怖さとは何か。調べながら、こうのは行き当たる。「原爆の怖さは絶対に体験できない。でも、我々も知っている怖さに通じるところから書けないか」
     愛する人を失うこと、この世の幸せを自分一人だけ楽しめないこと。悲しい結末を知っていても何度も読み返せる話を書きたい――。こうのは、そう考えた。
     平和運動は政治とからみつき、平和教育は「正解」を習うだけだった。「それは悪いことばかりではない。ただ原爆のことは一人ひとりの問題だったはず。情報はいっぱいある世の中なのに、個人が知ろうとしなければまた同じことが起こる」
     韓国語版を皮切りに作品は米や仏など5カ国語に翻訳される。アジアの国々、核保有国でどう読まれるのか。「こわいような気もするけど、読んでくれた人の心に何かが響けば」と願う。
    (敬称略)=おわり/(この連載は、星井麻紀が担当しました)」
  • 「夕凪の街 桜の国」p.22の1コマ目のカット掲載
    「原爆で家族を失った主人公の皆実。同僚から愛を告げられたが、傷を負った心は幸せになる
    ことをためらい、被爆直後の惨状がフラッシュバックした」
    http://mytown.asahi.com/nagasaki/newslist.asp?k=50

2005/10/14(金)、朝日新聞夕刊の第15面(神奈川県版)

  • 「被爆描いた漫画 韓国で翻訳出版」
  • 「「投下はやむを得ない決定」議論の末、加筆/筆者「ここから変われば」」
  • 「原爆で被爆した女性の戦後を描いた漫画「夕凪の街 桜の国」が今秋、韓国で翻訳出版
    される。韓国語版には「原爆投下は戦争を終わらせるためのやむを得ない決定だった」との、
    日本語版にはない文章が盛り込まれる。戦後60年。加害と被害をめぐって、溝を埋めきれ
    ないでいる日韓の原爆観を克服しようとの試みでもある(隅田佳孝)」
  • 「韓国語版を出版するのは、ソウルの中堅出版社、文学世界社。企画室長のキム・ヨアン
    さん(38)が、日本で評判になっているのを知り、昨年12月、社内で翻訳出版を提案
    した。
     同僚や上司は、「原爆は、韓国や周辺の国々にとって植民地支配を終わらせる最善の方法
    だったのではないか」「自国の被害だけを描いた日本の本が、韓国の読者に受け入れられる
    だろうか」と慎重だった。
     キムさん自信、広島・長崎を訪れたこともない。だか、女性の被爆10年後の日常と悲運
    を描いた物語に、戦争で受ける個人の痛みと素朴な生の美しさを感じた。多くの市民が巻き
    添えになったイラク戦争や、隣国・北朝鮮の核保有宣言を思い浮かべ、「自国の利益のため
    に他国を侵略したり、自国の安全を理由に核武装したりすることが、どんな不幸を招くか」
    と説得した。
     同社は初版3500部の出版を予定。韓国国内の読者に配慮し、「原爆投下は戦争を終わ
    らせるためのやむを得ない決定だったが、これはあのとき、犠牲になった人々の苦痛と悲し
    みについての物語である」との前書きを付けることにした。
     原爆被害に関する書籍が、韓国で翻訳出版された例は少ない。韓国出版研究所(ソウル)
    の白源根(パク・ウォングン)研究部長は、「加害者である日本人が原爆被害を言うこと
    自体に違和感が強く、出版社は日本人の考えを代弁しているように受け止められることを
    警戒しているからだ」と話し、今回の出版後の反応を注視する。
     作者のこうの史代さん(37)と出版元の双葉社(東京)は、前書きが文学世界社側の
    見解だと明記することを条件に、同社の対応を了解。こうのさんは、朝鮮人被爆者のことに
    触れた韓国語版向けの序文を新たに書いた。
     「夕凪の街」は昨年12月、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞に、5月には手塚治虫
    文化賞新生賞に選ばれた。国内では16万部のヒットになり、韓国語のほかに米、仏など
    4カ国語に翻訳される予定だ。
     こうのさんは「海外で出版すれば何か問題が起きると薄々感じていたけれど、正直、
    加害者と言われてもピンと来ないところもある。でも、こうした関係をつくったのも私たち
    だし、ここから変わっていければいいと思う」と話している。」

2005/12/18(日)、朝日新聞の第22面(山口県版)/第14面(神奈川県版)

  • 「夕凪の街 桜の国」の広告
  • 「第9回手塚治虫文化賞新生賞受賞」
  • 「第8回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞」
  • 「絶対はずさない!プラチナ本 OF THE YEAR」
    (2005年「ダ・ヴィンチ」編集部選)
    「今年いちばんの感動を呼んだ作品」
  • 「広島のある日本のある/この世界を愛する/すべての人へ」

2006/02/03(土)、中国新聞地域ニュース(二月四日付中国新聞朝刊掲載)

  • 「被爆の街温かく こうの史代展」
  • 原爆をテーマにした作品「夕凪(ゆうなぎ)の街 桜の国」で文化庁メディア芸術祭大賞に輝いた広島市西区出身の漫画家こうの史代さん(37)=東京都在住=の作品展が三日、広島市中区の原爆資料館東館で始まった。その柔らかいタッチは、被爆地で懸命に生きる人々のぬくもりを伝えてくれる。三月十日まで。/原画を管理する出版社から提供を受けた画像データを基に複製した計十六点を展示。被爆から十年後の広島を舞台にした「夕凪の街」からは、主人公の若い女性が原爆ドーム対岸の元安川沿いを歩く様子や、平和大橋の欄干に腰掛ける姿を描いた作品などが並ぶ。

2006/02/04(土)、中国新聞朝刊の第27面

(以下引用)

  • 「被爆の街 温か原画展/こうの史代さんの漫画作品 資料館で
     /ひたむきな戦後 繊細に」
  • 「(前略)こうのさんの作品は、広島、長崎両市が昨年9−10月、フランス・パリ
    で開いた原爆展でも展示され、『はだしのゲン』(中沢啓治作)と並んで高い評価を
    受けた。代表作『夕凪の街 桜の国』は、韓国で翻訳版が出版され、米国やドイツ、
    フランス、台湾でも出版が検討されている。(以下略)」
  • 写真(『夕凪の街 桜の国』の表紙になった作品を鑑賞する子どもたち)
    (引用以上)

2006/02/15(水)、中国新聞朝刊の第27面

(以下引用)

  • 「本川の二世ポプラ 東京へ/ヒロシマの願い根付いて/平和の森公園に春植樹/
    漫画家が縁取り持つ」
  • 「被爆間もないころ広島市中区基町の本川左岸に植えられたポプラの二世が、
    東京都中野区の平和の森公園に植樹される。ヒロシマの人間模様を描く漫画家
    こうの史代さん(37)=広島市西区出身=が縁を取り持った。(中略)」
  • 「樹齢約50年のポプラは『基町ポップラ通り』と呼ばれる河岸のシンボル。(中略)
     こうのさんは代表作『夕凪の街 桜の国』にこのポプラを登場させた。ファンクラブ
    のホームページへの書き込みで倒木を知り、『ショックだった』と明かす。昨夏に木の
    そばであったCAQの集まりに参加し、ベビー・ポップラの引き受けを約束していた。
     平和の森公園には、平和記念公園(広島市中区)の被爆アオギリの二世が育ち、被爆
    資料などを並べた平和資料展示室もある。『ヒロシマとのゆかりが多く、作品のヒントに
    するためよく訪れています』とこうのさん。(中略)
     植樹式は3月中旬−4月上旬の予定。こうのさんと中野区の代表も出席し、高さ
    1メートル前後に育ったベビー・ポップラを植える。(以下略)」
  • 写真(『ベビー・ポップラ』を手に、植樹式を心待ちにする隆杉代表(手前右)たち
    CAQのメンバー)
    (引用以上)

2006/03/26(日)、中国新聞朝刊の第35面

(以下引用)

  • 「平和の根 深く張って/広島ゆかりのポプラ『二世』/漫画家こうのさん、区に橋渡し/
    東京で植樹」
  • 「被爆間もないころ広島市中区基町の本川河岸に植えられ、台風で倒れたポプラの
    二世が25日、東京都中野区の平和の森公園に植樹された。倒木の再生を機に始まった
    里親探しに、ヒロシマの人間模様を描く漫画家こうの史代さん(37)=広島市西区出身=
    が協力して実現。(中略)
     こうのさんは『公園に来てくれてうれしい。広島の人が勇気を与えてもらったように、
    大きく育ってほしい』と話していた」
  • 写真(『ベビー・ポップラ』を植樹するこうのさん(手前左)と内田助役(同右))
    (引用以上)

2006/03/26(日)、読売新聞朝刊の第2面(神奈川県版)

  • 双葉社の広告「伝えたい感動、あります」に、「夕凪の街 桜の国」
  • 「被爆後60年を迎えた05年、各界より第絶賛を浴びたコミック。」

2006/04/04(火)、読売新聞朝刊の第19面(神奈川県版)

  • 「文芸/さくら考 2」
    ※「漫画では恋愛満開」の中に、「夕凪の街 桜の国」が登場
    (以下引用)
    「漫画の世界で、桜はどう描かれてきただろうか。(中略)
     最近の作品では、こうの史代『夕凪の街 桜の国』(2003−04)と
    三田紀房『ドラゴン桜』(2003〜)がある。
     前者は、ヒロシマの被爆者の平和への祈りを桜の花に託し、
    後者はいまだ咲かない桜の木に、落ちこぼれ高校生の「東大への挑戦」
    を重ねた。
     だが、この2作はむしろ異例。昨今、漫画やゲームに登場する桜の
    イメージは、ほとんどが恋愛がらみだ。(以下略)」
     (石田 汗太)
    (引用以上)

2006/05/16(火)、中国新聞の付録「第54回全日本広告連盟広島大会特集」

(以下引用)

  • 「ずっと好きです、ふるさと広島/こうの史代(マンガ家)談」
  • 「『お出かけは、運転手気分で』/買い物に、遊びに、街に出かける時、子ども
    のころからよく路面電車を使っていました。実家はバス停からも近かったけど、
    電車の方が好きだった。ゴトンゴトンと揺れるのが楽しかったんでしょうね。
    いろいろな種類の車両があるのも魅力的でした。運転者になった気分で、車両後方
    の使われていない操縦席によく入り込んでいました。こんな簡単な仕組みなのに、
    どうして器用に動かすことができるんだろうって思ったりしましたね。(中略)
     電車好きなので、東京でもいろんな路線に乗ります。地下鉄は車両がすごく可愛い。
    きゃしゃな感じが、路面電車に少し似ていると思いますね。広島で、JRの列車を
    『汽車』、路面電車を『電車』ってよく言うでしょう。東京でつい口にして驚かれた
    ことがあります。広島ではまだ汽車が走っているのかって(笑)」
  • 「『距離感を守るのが美徳』/広島の川も大好きです。どんなところでもすぐそばに
    川があり、降りていって、水に手をふれることができる。広島にいるころは当たり前
    だと思っていたけど、実は特別なことなんですよね。(中略)
     東京から新幹線に乗って広島で降りると、もう空気が全然違う。湿度の高い空気に
    包まれると、いいことも悪いことも含めて、広島での思い出がワッとよみがえって来て、
    ああ帰ってきたんだなあって感じますね。けれども、人間が湿っぽいかというと、
    案外あっさりしていて、東京の人の方が情にもろかったりする。冷たいようにも見える
    けど、広島の人はよその人のテリトリーに必要以上に入らないことを心がけているん
    ですね。相手との距離を守ることを美徳だと思っているのが、広島人の面白いところ
    です」
    (引用以上)

2006/06/20(火)、中国新聞朝刊の第32面

(以下引用)

  • 「原爆テーマの漫画 映画化/こうのさん作『夕凪の街』/下関出身の佐々部監督、
    8月広島ロケ」
  • 「広島市西区出身の漫画家こうの史代さん(37)=東京都中野区在住=の広島原爆を
    テーマにした話題のコミック『夕凪の街 桜の国』が、映画化される。下関出身の
    佐々部清監督(48)がメガホンを取り、今夏に広島市内でロケがある。
     単行本は2004年10月に出版。文化庁メディア芸術祭漫画部門大賞などを受賞した。
    (中略)
     日常を淡々と描く温かい筆致が、若い世代らに共感を呼び、現在約17万部、韓国や
    フランスなどで翻訳版も出ている。(中略)
     佐々部監督は『被爆の記憶を引き継ぎ、明日に向かって希望を持って生きている主人公。
    現代の家族のきずなの物語として丹念に描きたい』と語る。
     こうのさんも『佐々部監督から漫画のキャラクターに何度も会いたい気持ちになる
    ような映画を撮りたい、と聞いた。世界の人に一層親近感を持ってもらえれば嬉しい』
    と歓迎する」
    (引用以上)

2006/08/03(木)、読売新聞朝刊(関西版?)の第34面

(以下引用)

  • 「被爆を知らない世代から −06年夏 ヒロシマ− 3」
    「地元出身の女性漫画家 ずっと苦手だった/体験なくても描きたい」
  • 「迷路のように入り組んだ路地、連なるトタン屋根のバラック。『お好み焼き』
    『縫い物』『傘修理』などの看板が並ぶ。この夏、埼玉県川口市の撮影所に、
    1950年代のヒロシマのセットが再現された。原爆投下後の人々の暮らしを描いた
    映画『夕凪の街 桜の国』の撮影が進んでいる」
  • 「原作者は漫画家・こうの史代(37)。広島市生まれだが、両親は市外の出身で
    家族に被爆者はいない。
     『原爆』は苦手だった。(中略)
     上京し、漫画家になっても苦手意識は変わらなかった。家族やペットの鳥などを
    題材にしたユーモラスな作品が中心だった。原爆は体験のないものが踏み込んでは
    いけない領域。描こうと思ったことはなかった」
  • 「2002年夏。編集者(44)に依頼された。『次は広島の話を描いてみない?』
    広島弁をふんだんに使った作品にするつもりで引き受けたが、編集者のイメージ
    していたのは『被爆地ヒロシマ』。断り切れずに、打ち合わせの時に、広島の地図を
    広げて、『原爆ドーム』を指さすと、編集者はうなずきながら、『で、爆心はどこなの?』。
     ドーム近くに爆心があることさえも知られていない。でも広島出身者なのに知ろうと
    しない自分とは違う。知りたくても機会がないんだ。ずっと避けてきたテーマに挑む
    ことにした。(中略)」
  • 「バラックのセットで、メガホンをとるのは佐々部清(48)。『半落ち』が代表作だ。
     山口県下関市の出身。原爆については、あまり知らない。配給会社から映画化の話が
    舞い込んだのは1年前。アニメや漫画は嫌い。最初に目を通した時は、『どこが面白いか
    わからない』。だが、読み返すうちに、一コマ一コマに深い意味が込められていることが
    わかった。(中略)」
  • 「漫画『夕凪の街 桜の国』は、15刷を重ねた。台湾や韓国でも翻訳版が出され、
    米国での出版の話もある。
     『当事者に『それは違うよ』と言ってもらえるのは今だけ』『第三者だから一歩引いて
    から踏み込める』。こうのは、これからも戦争や原爆をテーマにした作品を持ち味の
    柔らかいタッチで描こうと決めている。(敬称略)」
  • 写真(撮影が進む映画『夕凪の街 桜の国』。体験がないことに戸惑いながら、新しい
    世代が発信を始めている(埼玉県川口市で))
    (引用以上)

2006/08/04(金)、中国新聞(広島県版)の第27面「交流ワイド」

(以下引用)

  • 「女子高生『夕凪の街』独演/島根の青木さん 6日に原爆劇
     /平和の尊さ伝えたい/中区の『ポップラ通り』」
  • 「原爆の日の八月六日、広島市中区の本川左岸『基町ポップラ通り』で女子高生が
    一人芝居に挑む。島根県津和野町の高校三年生青木香奈絵さん(17)。西区出身の
    漫画家こうの史代さんが原爆をテーマに描いた『夕凪の街 桜の国』を演じる。
    大きな課題に向き合い、体一つで平和を訴える」
  • 「原爆から十年後の広島。皆実という二十三歳の被爆女性が主人公だ。好きな人と
    心が通う。でも生き残った自分が幸せになっていいのかと悩む。『生きとってくれて
    ありがとうな』。男性の言葉に、幸せへの一歩を踏みだそうとした。が、間もなく
    女性は死んでしまう。
     青木さんは言う。『平和学習が嫌いだった。戦争の話は怖くて重い。もう過去の話
    じゃんって思っていた』。作品に出合ったのは昨年一月。ネット上で『話題作』と
    うたわれていた。きれいな表紙にひかれて買った。『ドバッと涙が出た』。何度も読み
    返した。(中略)
     原爆で一瞬にして奪われた多くの命。その後も原爆症に苦しみ、死んでいった命。
    何だか申し訳なくなった。『戦争は過去のこと』と目を背けていた自分が−。
     青木さんは演劇部。仲間に『一緒にやろうよ』と持ち掛けたが『戦争ものはいや』と
    断られ一人芝居になった。『ポップラ通りはこうのさんの作品の舞台。八月六日に演じて
    みないか』。広島の市民グループ『CAQ(セアック)』の誘いで実現した。
     当日、青木さんは初めて平和記念式典に参列する。平和を祈る人たちの姿を目に焼き
    付け、力に変えたいと思っている。『私なりに平和の尊さを伝えたい。同じ世代のみんな
    に』。芝居は午後四時から、無料」
  • 写真(『作品の舞台で思い切り演じたい。緊張よりも、むしろ楽しみです』と意気込みを
    語る青木さん)
    (引用以上)

2006/08/06(日)、中国新聞(広島県版)の第29面

(以下引用)

  • 「原爆映画 共感の草刈り/『夕凪の街・・・』ロケ地・本川河岸で市民団体」
  • 「原爆をテーマにした漫画をもとに、来年夏に公開される映画『夕凪の街 桜の国』
    の撮影を前に、広島市の市民団体『ポップラ・ペアレンツ・クラブ』(隆杉純子代表)の
    メンバーが五日、ロケ地の草刈りをした。(中略)
     原作『夕凪の街・・・』は広島で被爆した女性と、被爆二世である姉弟の物語。
    草刈りは、原作者で西区出身の漫画家、こうの史代さんの平和への願いに共感して企画
    した。隆杉代表(46)は『原爆や戦争の悲しさを伝えるためにも映画化を応援したい』
    と話していた。
     下関市出身の佐々部清監督がメガホンを取り、十日から広島市内でロケが始まる」
  • 写真(映画『夕凪の街 桜の国』のロケ地の草刈りに汗を流すポップラ・ペアレンツ・
    クラブのメンバー)
    (引用以上)

2006/08/07(月)、朝日新聞(広島県版)の第25面

(以下引用)

  • 「被爆の記憶 一人芝居」
  • 「中区の太田川河川敷で、島根県立津和野高校演劇部の青木香奈絵さん(3年)による
    一人芝居『夕凪の街』が始まった。広島市出身の漫画家・こうの史代さんの原作。
    被爆から10年後、被爆の記憶に苦しみ、やがて原爆症で亡くなる主人公・皆実の姿を
    はじめ、1人で11役を演じきった。集まった約200人の中には、思わず涙する人も。
     観客からの拍手を受け『戦争が現在にもつながっているということを一人でも多くの
    人に知って欲しい』」
    (引用以上)

2006/08/12(土)、中国新聞(広島県版)の第35面

(以下引用)

  • 「こうのさん原爆コミック原作/『夕凪の街』広島ロケ開始
     /安佐北区など『被爆』知るシーン」
  • 「広島市西区出身の漫画家こうの史代さん=東京都在住=の原爆をテーマにしたコミック
    をもとにした映画『夕凪の街 桜の国』の広島ロケが、十一日始まった。
     佐々部清監督や主演の田中麗奈さんをはじめ中越典子さん、堺正章さんらキャストと
    スタッフ約六十人が参加。安佐北区などのロケでは、家族の被爆を知らずに東京で育った
    田中さんの演じる主人公七波が、広島での被爆の事実を知っていくシーンを撮った。(中略)
    撮影に先立って中区の平和記念公園の慰霊碑に全員が献花。田中さんは『原爆で亡く
    なった人たちの思いが、忘れられないように伝えたい』と思いを込めた。
     広島ロケはエキストラ百十人も参加し、十七日まで。来年夏公開予定」
  • 写真(広島市安佐北区の民家でのロケ。左手前が田中麗奈さん、同後ろが中越典子さん)
    (引用以上)

2006/08/16(水)、朝日新聞(関西版)の第15面

  • 「話題沸騰!この夏イチオシの双葉社コミック!!」に、「夕凪の街 桜の国」が登場
    (以下引用)
  • 「待望の映画化、来夏公開予定!〜出演・田中麗奈、麻生久美子他/監督・佐々部清」
  • 「第9回手塚治虫文化賞新生賞/第8回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞」
  • 「漫画史に燦然(さんぜん)と輝く永遠のロングセラー!」
  • 「被爆してから10年後の広島の街でひそやかに、しかし凛として生きる女性を細やか
    に描く中で、読むものの心に染みとおる原爆の理不尽さ。」
  • 他に、「神童」(さそうあきら・著)、「女いっぴき猫ふたり」(伊藤理佐・著)、
    「大阪ハムレット ?」(森下裕美・著)も登場
  • キーワードクイズ(5回シリーズで今回は第2回)、「双葉社賞」は、「夕凪の街 桜の国」
    図書カード1,000円分(5名様)
    (引用以上)

2006/08/20(日)、中国新聞(山口県版)の第12面「芸能」欄

(以下引用)

  • 「映画『夕凪の街』広島ロケ/家族の目線で被爆つづる
     /田中麗奈 鎮魂の旅熱演」
  • 「広島市出身の漫画家こうの史代さん=東京都在住=のコミックをもとにした
    映画『夕凪(なぎ)の街 桜の国』の広島ロケが今月、佐々部清監督や主演の
    田中麗奈、堺正章、中越典子らが参加し一週間にわたってあった。家族のきずな
    を中心に温かな人間ドラマを彫り込み、原爆の悲劇を未来に伝える映画づくりに
    熱がこもっていた」
  • 「『忘れないようにって、原爆で亡くなった方々が呼び掛ける声が聞こえる。
    自分を後押ししてくれている』。愛らしい田中が、真顔で振り返った。多数の
    原爆犠牲者が永眠し、ちょうど盆灯籠(とうろう)が林立した中区寺町での撮影。
     家族の被爆の事実を避けるように東京で育ってきた田中の演じる被爆二世の
    主人公七波(ななみ)。広島に向かった堺が演じる父親旭の後をひそかに追い、
    原爆の犠牲になった家族の墓碑銘が刻まれた墓と対面するシーンだ。半世紀前、
    旭の姉皆実は被爆の後遺症で逝った。本川河岸緑地で旭と皆実の恋人(田山涼成)
    の再会シーンなども撮った。
     出演が決まって原爆資料館を見学したという田中は『一人一人の人生があった
    と知った。つらいことを乗り越えて強く生きる女性を明るく演じたい』と持ち前の
    りんとした風情も漂わせてさわやかに演じた。(中略)
     佐々部監督は『『夕凪の街』だけだったら思わなかった。今の広島をしっかり
    描いた『桜の国』があるから撮ろうと決心した』。(中略)『人と人のつながりを
    描くことにこだわってきた自分流の映像世界を貫き、家族のきずなの背景にある
    原爆に迫っていきたい』と思いを込めた。
     五八年の広島の街は埼玉県川口市のオープンセットで再現。七月中旬から今月
    上旬まで皆実役の麻生久美子らが参加して撮った。来年夏の公開予定だ」
  • 写真(佐々部清監督の指導で七波役を伸び伸びと演じる田中麗奈(広島市の本川河岸緑地))
    (引用以上)

2006/08/23(水)、毎日新聞

2006/09/20(水)、読売新聞(関西版?)の第34面

(以下引用)

  • 「映画『夕凪の街』撮影終了/来夏、本社発刊55周年記念として公開」
  • 「広島の被爆者と家族らのその後を描いた『夕凪の街 桜の国』(読売新聞大阪
    本社など製作)の撮影が終了し、19日、佐々部清監督と出演者らが東京都内で
    記者会見した。(中略)
     7月中旬から広島、東京などでロケをしてきた。来年1月に完成し、同5月
    にはカンヌ国際映画祭に出品する予定。
     佐々部監督は『広島に生きた家族の情愛や思いやりを描くことで、原爆という
    テーマを浮かび上がらせたい』と語った。皆実役の麻生久美子さんは『当時の
    人の思いをわかろうとすることが大切だと実感した』と言い、七波役の田中麗奈
    さんも『原爆で亡くなった一人ひとりの痛みを感じようと努めた』と話した。
    映画は来夏、読売新聞大阪本社の発刊55周年記念事業などとして公開される予定」
    (引用以上)

2006/10/07 (土)、産経新聞(神奈川県版)の第28面

(以下引用)

  • 「土曜映画館/炎暑の撮影 絆問いかけ」
  • 「『夕凪の街 桜の国』/原爆の悲劇−思いやりの背景に」
  • 「原作は原爆の悲劇を描いた、こうの史代の同名コミック。広島で被爆した女性の
    十数年後を描いた『夕凪の街』と、現代に生きる被爆2世が家族のルーツを見つめる
    『桜の国』から構成されている。
     平成16年度文化庁メディア芸術賞(ママ)マンガ部門大賞、手塚治虫文化賞新生賞
    などを受賞。フランス、韓国、台湾ではすでに発売され、アメリカでも出版準備中と
    いう。(中略)
     『自分がこういう素材を扱っていいんだろうか、というプレッシャーはありました。
    ただ、原作は家族が家族を思いやる、人と人とがつながりあう、その背景に原爆がある。
    声高に核反対をうたってもいない。それなら撮れるのではないかと。素晴らしい原作に
    かかわれるのは誇りだし、忠実に映画化しようと思った』と佐々部監督。
     前半のヒロイン・皆実を麻生久美子、後半のヒロイン・七波を田中麗奈が演じ、
    藤村志保や堺正章らが共演した。
     埼玉で原爆スラムのセット撮影をした後、8月に広島入り。猛暑の中、現代のシーンを
    精力的に撮っていった。
     東京に住む旭が家族に内証で広島へ向かう。父の不可解な行動を突き止めようと、
    七波も広島へ。そして父の後を追ううちに、原爆の悲劇が身近にあったことを知る。
     現代を象徴する女性としてキャスティングされた田中は『被爆2世の役ですけど、
    明るく前を向いて生きている。みなさんに希望を伝えられれば・・・』と話す。
     一方、皆実の弟であり、七波の父である旭を演じた堺は『疎開していて唯一、被爆を
    しなかった男です。だけど父や姉や妻を亡くし、また違う苦しみを背負って生きている。
    重みを感じながらやっているので、ちっとも暑さが気にならない』といつもの笑顔を
    ”封印”してヘビーな演技を繰り広げていた。
     『おそらく『夕凪の街』だけなら、やらなかっただろう。いまの広島がちゃんと
    描かれているからこその映画化。地元の人には原作が浸透していて、信頼感を築けた。
    撮影のために休診してくれる病院もあった。暑さと雨との闘いだったけど、そういう人
    たちの期待に応えたい』と、佐々部監督は力を込める。
     来年2月の完成をめざして現在、編集作業中で、来年夏に全国公開される。また、
    5月のカンヌ国際映画祭への出品、海外での公開も視野に入れている。」
  • 写真1(原爆ドームをバックに被爆2世を演じる田中麗奈)
  • 写真2(ていねいな演出を続ける佐々部清監督(右)と、シリアスな役に取り組む堺正章)
    (引用以上)

2007/03/22(木)、朝日新聞朝刊(関西版?)の第14面「ラジオアングル」

(以下引用)

  • 「技術職で初、放送ウーマン賞」
  • NHK放送技術局の糸林薫さんが、06年度の「放送ウーマン賞」を受賞した。
    技術職では初めて。主にラジオドラマのミキシングの仕事をしてきた。
     ミキサーは、セリフや効果音、音楽などの音源の、音質や音色を変化させ、
    また音量のバランスを調整して、音響空間を作り上げていく。携わった
    NHK・FMシアター「夕凪(ゆうなぎ)の街 桜の国」は06年度の
    文化庁芸術祭優秀賞を受賞した。
     「夕凪〜」は広島で被爆した3世代の物語。大きな桜の木の下で、娘と父が
    語り合う場面がある。風が吹き、音楽が流れてくる。話が娘誕生のことに
    なった時、音楽が一気に膨らんで、リスナーの周りが桜の花びらの渦で満たされる。
    そんな風に聞こえる。生演奏を録音する際、各楽器の音だけでなく、スタジオ
    空間全体の響きも録音して、その両者の間のバランスを微妙に変えて、
    膨らみのある音源を作るのだそうだ。
     ミキサーは読み込んだ台本の世界を、自分の中の感性を辿(たど)りながら
    音にしていく。楽器を演奏するのに似ていると思った。(中略)
    「夕凪〜」は31日夜10時、NHK−FMで再放送される。
    (ライター・山家誠一)
  • 写真(「放送ウーマン賞」を受賞した糸林薫さん=東京・渋谷のNHKスタジオで)
    (引用以上)

2007/04/02(月)、朝日新聞朝刊(関西版?)の第 2面「ひと」

(以下引用)

  • 「はだしのゲンをタイ語に翻訳した女子大生 
     ウォラジャラス・マンチュナコンさん(20)」
  • 初めて日本に着いた夜、米国で同時多発テロがあった。アジア各国から集まった
    留学生仲間と平和について語り合った記憶が今も鮮明だ。高校1年だった。
     直後に広島で原爆ドームや平和記念資料館を見学した。展示のリアルさに息を
    のんだ。一昨年も再び訪れた。今回の翻訳ではその情景を何度も思い出した。
     13歳で日本語を習い始めたが、最初の来日時にはあいさつ程度だった。
    島根県で約3週間、地元高校に通った。「スポンジのように言葉や知識を吸収して
    いった」とホームステイ先の女性はいう。
     名門タマサート大に進学した後も日本語の勉強を続けていたところ、成績の良さを
    見込まれ翻訳の依頼があった。漫画だから、と気楽に引き受けた。読んで、広島で
    見た被爆の恐ろしさがよみがえった。やる気も出た。去年の期末休みの3カ月、
    辞書と格闘し、日本語の先生や知人にメールで繰り返し問い合わせて2巻を、その後
    さらに2巻を仕上げた。
     戦争責任をめぐり登場人物が天皇批判するところが最も難しく、表現に気を使った。
    タイでは国王が絶対の存在だからだ。広島弁にも苦労した。
     「こんな漫画はタイにない。歴史書のようだった」と振り返る。戦争を知らない
    同世代に読んでもらいたいと願う。(後略)
  • 文・写真 柴田 直治
    (引用以上)

2007/04/29(日)、読売新聞朝刊(神奈川県版)の第13面

  • 双葉社の広告「観る前に読むか?観た後に読むか?/映画・TVの原作関連本」に、
    「夕凪の街 桜の国」
  • 映画「夕凪の街 桜の国」 7月28日(土)より、全国ロードショー

http://www.yunagi-sakura.jp/

2007/05/03 (土)、東京新聞朝刊 12面

  • 「施行60年 試される憲法」と題した特集
    (以下引用)
  • 日常生活にも戦争の影潜む
  • 「夕凪の街」という漫画で、被爆から十年たち、小さな幸せをつかみかけた途端、原爆症で亡くなってしまう女性の物語を描きました。平和な日常が、忘れたころに奪われる。核兵器ならではの特質です。
     私は広島で生まれ育ちましたが、被爆者でも被爆二世でもありません。学生時代、平和記念資料館や原爆の記録映像を見ては倒れかけたので、原爆に関するものは避けてきました。正視に堪えないというだけでなく、被爆者の方の「思い出したくない」という言葉に、「触れない方がいい」と勝手に壁をつくったのです。
     でも、それは間違いでした。体験者は皆、とても口にできないような被害や加害の記憶を抱えているのです。助けを求める人を見殺しにしてしまった罪悪感もある。自分が語るのはつらいんですよ。被爆体験を語れる勇気のある人はごく一握り。だから、越えられない壁を勝手に設定して、目をそらすのはやめようと思いました。
     戦争と平和は反対語ではない。平和の延長に戦争があるし、戦争の延長に平和がある。戦争は必ず平和の名の下に行われますよね。私たちが暮らしてる日常も、本当に細かい戦争の連続なのですよ。受験戦争、学校や職場でのいじめ、ご近所同士のいざこざ…。
     学生時代、クラスでいじめがありました。傍観するのは加害者と同じだし、「やめなよ」と言えば、被害者側になってしまう。緩く加害者に属しながら、「平和」で「楽しい」状態なのだと思い込んでいました。今振り返っても、どうすればよかったのか分からない。ただ、人生を重ねるにつれ、主犯の加害者や被害者の背景にも、思いを致すようになりました。
     一見平和そうに見える日常生活にも、実は細かい戦争があって、私たちはそれを乗り越えて生きている。「戦争は非日常だから想像もできない」と思ってしまうけど、そう考えれば、頭から「戦争は避けられない」と投げなくていい。
     憲法って、水槽のようなものかもしれない。私たちには九条があって、戦争をしないと決められた器に住んでいるから、それが当たり前だと思っているけど、別の水槽に住んでいるよその国の人は、それがないから、戦争をしようと思うこともある。「平和のために戦おう」と言われ、戦ってしまうこともある。結局、人間は、戦争をせずにはいられない存在なのかもしれない。九条は、それを守ってくれていたのかもしれないですね。
    (引用以上)

2007/05/12(土)、YOMIURI ONLINE 

(以下引用)

  • 「はだしのゲン」で核軍縮訴え…外務省が漫画活用作戦
  • 外務省は、核軍縮や核不拡散の重要性を世界にアピールするため、
    日本の漫画やアニメを積極的に活用する方針を決めた。
     海外で人気の日本のポップカルチャー(大衆文化)を利用して、
    世界の若者に核兵器の非人道性などへの理解を深めてもらうのが狙いだ。
     同省は、その第1弾として、11日までウィーンで開かれていた
    核拡散防止条約(NPT)再検討会議の準備委員会で、原爆の悲惨さを
    描いて世界的ベストセラーとなった漫画「はだしのゲン」(中沢啓治作)
    の英語版を配布。
     今後も、被爆した女性の10年後を描いた「夕凪の街 桜の国」
    (こうの史代作)など、様々な漫画やアニメ、コンピューター
    グラフィックス(CG)作品を国際会議などの機会に配布、
    上映していく考えで、出版社などと使用許諾の協議を進めている。(後略)
    (引用以上)
    http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070512it04.htm

2007(平成19年)/05/16(水)、中国新聞(山口県版)の第29面

(以下引用)

  • 「『夕凪の街』帰ってくる/映画舞台の本川東岸
     / 7月14日先行上映 市民グループが奔走」
  • 広島市の市民団体「ポップラ・ペアレンツ・クラブ(PPC)」が、被爆者の
    人間模様を描く新作映画「夕凪(ゆうなぎ)の街 桜の国」の野外上映会を
    作品の舞台となった中区基町の本川東岸で計画している。七月十四日の上映に
    向け、鑑賞者の募集を始めた。
     西区出身のこうの史代さん(38)の同名漫画が原作。
    (中略)
     PPCは二〇〇四年九月の台風で倒れたポプラ再生を目指して活動し、
    こうのさんとも懇意。配給会社と交渉し、七月二十一日の劇場公開に先立ち、
    無料で上映できることになった。隆杉純子代表(47)は
    「原作と映画の両方の舞台で思いをめぐらせてほしい」と話す。
     こうのさんも「作品を大切に思ってくれる気持ちがありがたい。
    できれば、当日駆け付けたい」と喜ぶ。上映は午後八時から。
    約三百人が無料で鑑賞できる。
    (後略)
    (門脇正樹)
    (引用以上)

2007/07/02(月)、中国新聞の「天風録」(第一面の下のコラム)

(以下引用)

  • 「二つの原爆映画」
  • 「若者であふれる東京・渋谷。「一九四五年八月六日に何があった?」
    「さあ」「地震?」…。誰も答えられない。スティーブン・オカザキ監督(55)の
    ドキュメンタリー映画「ヒロシマナガサキ」はこんなシーンで始まる
    ▲「人間はぎりぎりの時に生きる勇気と死ぬ勇気を二つ並べられるんじゃないかな。
    (自殺した)妹は残念ながら死ぬ勇気を選んだんですけど、私は生きる勇気を選びました」
    「(原爆投下に)同情も後悔もない」
    ▲十四人の被爆者と原爆投下に関与した米国人四人の言葉だけで紡ぐ。解釈しない。
    押し付けない。普通の人々の力強い、人間的な物語をそのまま伝える。それが監督の狙いだ
    ▲平和学習が苦手だった。蒸し暑い教室、生々しい映像、大事だとわかっていても
    重たかった。漫画「夕凪(ゆうなぎ)の街 桜の国」で、被爆後の生活を柔らかく描いた
    広島市出身のこうの史代さん(38)もそうだった。執筆の動機は、知りたくても機会に
    恵まれない人の存在に上京して気づいたからと後書きに記す
    ▲同名の映画が完成した。つましく暮らす主人公は、「ありがと」をよく口にする。
    「が」にアクセントのある広島なまり。生き残った罪悪感と、「もっと生きたい」という
    願いが染みてくる
    ▲両作品とも語り手が被爆したのは子どもの時。これからヒロシマ、ナガサキを語り継ぐ
    世代と同じだ。肩の力を抜いて見て、まず知って、感じてほしい。下旬から八月にかけて
    全国で公開される。
    (引用以上)
    http://www.chugoku-np.co.jp/Tenpu/Te200707020095.html

2007/07/07(土)、読売新聞朝刊(神奈川県版)の第4面

  • 「双葉社 話題の本」で、「夕凪の街 桜の国」(累計30万部!)と、
    「夕凪の街 桜の国 映画ノベライズ版」(1,260円)の広告

2007/07/08(日)、朝日新聞朝刊(関西版?)の第 5面

  • 「双葉社 話題の本」で、
    「夕凪の街 桜の国」(定価840円)と、
    「夕凪の街 桜の国 映画ノベライズ版」(定価1,260円)の広告

2007/07/16(月)、asahi.com「デジタル読書 トレンドWacth!」

(以下引用)

  • 生かされていること、生きること 『夕凪の街 桜の国』
     この夏公開予定の映画の原作『夕凪の街 桜の国』(こうの史代著/双葉社)は、第8回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、ならびに第9回手塚治虫文化賞新生賞をダブル受賞した作品だ。2003年9月『夕凪の街』が、翌2004年8月には『桜の国(一)』が、それぞれ読み切り作品として双葉社のコミック誌「漫画アクション」に掲載され、『桜の国(二)』は同年10月の単行本発行時に書き下ろしとして収録された。
     『夕凪の街』では原爆投下から10年後の広島を舞台に(映画では13年後という設定らしい)、『桜の国(一)』では昭和の終わりの東京で展開される一見別のストーリーだが、『桜の国(二)』でこの二つのストーリーが交錯するという仕掛けである。構成の巧みさもさることながら、原爆という重いテーマを、原爆投下直後の生々しい描写をほとんど交えることなく読者の誰にもその後遺症を身近に感じさせる作品で、マスコミ各紙で絶賛されたのは記憶に新しい人も多いだろう。本作品はケータイ向けにも電子書籍化されている。
     原爆の記憶は、『夕凪の街』の主人公・平野皆実がささやかな幸福を感じるたびに、フラッシュバックとなってあらわれる。縦長のコマのモノローグ部分は、一覧性のないケータイ画面では周囲から切り離されて、特に印象的だ。

 わかっているのは、「死ねばいい」と誰かに思われたということ
 思われたのに、生き延びているということ

 生かされている、という原罪にも似た悲痛な意識を抱えこんだ主人公の独白には、惨禍の直接的な描写に匹敵するリアリティがある。それでいながら、本作品のテーマは決して反戦に留まらない。むしろ、「生きる」こと、そのものかもしれない。
(引用以上)
http://book.asahi.com/trendwatch/TKY200707130339.html

2007(平成19年)/07/17(火)、中国新聞(山口県版)の第24面 

(以下引用)

  • 「河岸で野外上映『夕凪の街』刻む−広島・基町」
  • 原爆をテーマに広島市西区出身の漫画家こうの史代さんが描いたコミックを
    映画化した「夕凪の街 桜の国」の野外上映会が十六日夜、ロケ地になった
    中区基町の本川東岸であった。(中略)
     原爆投下から十三年後と現代に生きる女性二人を主人公に、家族愛や被爆者の
    苦悩などを描く内容。昨年八月、原爆被災者の生活の場にもなった本川東岸や、
    平和記念公園などで撮影された。
     上映会では、河岸に縦6メートル、横8メートルのスクリーンを設置。
    開始の午後八時には雨も上がり、約三百人が宵闇の包む中で鑑賞した。
    佐々部清監督も駆け付け、「広島の宝のような作品。心に刻んでほしい」
    と語り掛けた。
    (後略)
    (林淳一郎)
  • 写真(ロケ地の本川東岸で上映された『夕凪の街 桜の国』を鑑賞する人たち
    =広島市中区)
    (撮影・坂田一浩)
    (引用以上)

2007/07/21(土)、朝日新聞(山口県版)の第27面

(以下引用)
「be entertainment/女優・麻生久美子/『戦争知りたい』が転機」

  • どんな失敗も、やさしくほほえみ受け止めてくれる。たおやかで、ちょっと
    さしみげで。男子のあこがれを凝縮したような女性を数多く演じてきた。
     だが、本人の心境は複雑だった。「別々の役を演じたつもりでも、遠目で
    見ると似たようなものばかり。自分の芝居も好きじゃなかったし、そう思い
    ながらお客様にお見せするのも申し訳なくて……。真剣に引退を考えて悩んで
    いました」
     そんな時、転機となる作品と続けて出会った。(中略)もうひとつは、
    映画「夕凪の街 桜の国」(28日公開)。昭和30年代初めの広島で、原爆症の
    不安を抱えて生きるヒロイン・皆実を演じた。
     「私には想像もつかない心の傷を抱えているのに、皆実は前向きでおちゃめで
    たくましい。『これだけは私がやりたい!』と、初めて思った役でした」
     広島と長崎を訪れ、段ボール箱いっぱい資料を買い込んだ。読めば読むほど、
    自分の無知に腹が立ち、背負うものの大きさにおののいた。「理解することなど
    無理。知りたいと思うことが大切なんだ」。そう気持ちを切り替えて現場に臨んだ。
    (中略)
     出世作「カンゾー先生」の終幕は、岡山から眺めた、広島の空に広がるキノコ雲
    だった。その雲の下にいた女性を演じたことに、不思議な縁を感じるという。
    初心に戻って、再出発。
     「もう辞めるなんて言わない。これからを見ていて下さい」。
    (文・深津純子/写真・橋本弦)
    (引用以上)

2007/07/21(土)、中国新聞(山口県版)の第 1面・第34面

(以下引用)

  • 第 1面
    「双葉社 話題の本」として、
    「夕凪の街 桜の国」(定価840円)と、
    「夕凪の街 桜の国 映画ノベライズ版」(定価1,260円)のカラー広告
    「映画『夕凪の街 桜の国』 本日よりロードショー」
  • 第34面(PRのページ)「夕凪の街 桜の国 きょうから広島先行上映」
    「ひとごとではないと感じて−原作者 こうの史代」
    「夕凪の街」は、双葉社の編集者から「広島(原爆)の話を描いてみないか」と
    提案されたのがきっかけでした。最初は、原爆を知らない世代が原爆を伝える
    ことになるので、限界があるとためらいました。実際に体験した人が思い出す
    のはつらいけれども、原爆のことを伝えたくないと思っているのではないという
    ことが分かったからです。
     「桜の国」では元気な被爆二世を主人公にし、現代まで地続きの物語に
    しました。戦争を体験していない世代にとって、知らない時代に起きた知らない
    ことは、結局ひとごとになってしまう。「これはひとごとではない」と感じて
    もらうためにはどうしたらいいかを一番に考えました。
     「桜の国」を「街」にしなかったのは、七波たちのように今となっては被爆も
    広島だけの物語ではなく、日本人である以上は無関係な話ではないという思いを
    込めています。世界中の人が自分の故郷であった出来事のように受け止めてくれる
    日がいつかくればうれしいですね。
    (引用以上)

2007/07/22(日)、読売新聞朝刊(神奈川県版)の第34面 

(以下引用)

  • 「夕凪の街 桜の国」先行上映
  • 広島を舞台に、女性被爆者とめいの姿を描いた映画「夕凪(ゆうなぎ)の街 桜の国」
    (読売新聞大阪本社など製作)の上映が21日、全国に先駆けて広島県内の映画館で
    始まり、佐々部清監督と出演した麻生久美子さん、田中麗奈さんが広島市の映画館で
    舞台あいさつをした。
     麻生さんは「原爆や戦争は恐いと目を背けてきたが、反省した」と語り、
    田中さんも「見て感じたものを大切にし、身近な人に伝えて」と観客に呼びかけた。
    (後略)
    (引用以上)

2007/07/22(日)、朝日新聞朝刊(関西版?)の第35面

(以下引用)

  • 「夕凪の街 非戦の叫び/広島の原爆語り部 出演映画完成間近逝く」
  • 原爆投下をテーマにした映画「夕凪の街 桜の国」がこの夏、全国公開される。
    ボランティアのエキストラとして撮影に協力した広島市民ら約200人のなかで、
    高齢者役を演じた一人の女性が3月、映画の完成を待たずに75歳で逝った。
    幾たびもの手術を乗り越えながら、四半世紀にわたって子どもらに被爆体験を
    語り続けた生涯だった。映画は広島県内で21日に先行して封切られ、
    28日から順次全国公開される。(武田肇)
    (後略)
    (引用以上)

2007/07/22(日)、中国新聞(山口県版)の第10面(芸能欄)

(以下引用)

  • 「被爆の『痛み』かみしめ熱演/『夕凪の街 桜の国』主演の麻生久美子」
  • 「知りたくないでは済まない 生きていることにすごく感謝できた」
  • 被爆をテーマに、過去と現代の二人の女性の恋愛や家族愛をつづった
    映画「夕凪の街 桜の国」が全国に先立って広島で公開された。原爆投下から
    十三年後の広島でけなげに生きるヒロイン・皆実を、広島弁で好演した
    麻生久美子は「この役に巡り合えて、かけがえのないものを手にした」と
    撮影を振り返った。(山中和久)
    (後略)
  • 写真(『お母さんと一緒の銭湯の帰り道のシーンがすごく好き。もちろん全部の
    シーン、思い入れが深くて好きなんですけれど』)
    (撮影・荒木肇)
    (引用以上)

2007/07/25(水)、中国新聞(山口県版)の第31面

(以下引用)

  • 「’07アクセス/銀幕が伝える被爆・戦争/各地に広がる平和映画祭」
  • 被爆や戦争の記憶の風化に映像の力であらがう−。そんな志を持った
    映画祭の試みが、戦後六十年を過ぎた今、各地に広がりつつある。
    広島では隔年開催の「ヒロシマ平和映画祭」が二回目を迎え、東京、大阪
    などでも相次いでいる。銀幕を介した新たな学びの場が息づく。(道面雅量)
    (後略/文中で、映画「夕凪の街 桜の国」が言及)
    (引用以上)

2007/07/27(金)、中国新聞(山口県版)の第15面

(以下引用)

  • 「10代の天気図(西田篤)/94・川は流れる」
  • 台風が過ぎた後の天気は気まぐれ。朝から降り続いた雨も夕方には上がり、
    雲に覆われた広島の空は、ほんのり明るかった。会場となった太田川の河岸緑地
    には、三百人近い人が集まり、その時を待ち構えていた。
     やがて、佐々部清監督のあいさつに続き、映画「夕凪の街 桜の国」の野外上映
    (ポップラ・ペアレンツ・クラブ主催)が始まった。
     この映画の原作マンガについては、以前、「新しいヒロシマ」(第三十八回)の中で
    触れたことがある。私の周辺にもこの本に魅せられた若者がおり、会場でも制服姿の
    高校生を見かけた。
     柔らかいタッチの絵の向こうにある奥深いメッセージ。原作の持つその魅力は、
    映画の中にうまく表現されており、見終わった私の心に静かな感動を残した。
    (後略)
    (引用以上)

2007/07/27(金)以前〜2007/08/02(木)、中国新聞(山口県版)で、

「広島通 映画スペシャル もっと知りたい 夕凪の街 桜の国
/こうの史代原作『夕凪の街 桜の国』の映画化を記念して、
作品にまつわるクイズを出題!」
(以下引用)

  • 2007/07/27(金) 第13面 「さて、今日の問題」
    Q.映画「夕凪の街 桜の国」で
      平野皆実が暮らす”夕凪の街”とは何のこと?
    (1)商店街 (2)寺院 (3)集落 (4)病院
  • 2007/07/31(火) 第17面 「さて、今日の問題」
    Q.映画「夕凪の街 桜の国」のシンボルである桜。
      広島平和記念公園に初めて植樹されたのは昭和何年?
    (1)昭和25年 (2)昭和31年 (3)昭和33年 (4)昭和40年
  • 2007/08/01(水) 第17面 「さて、今日の問題」
    Q.こうの史代著書「夕凪の街」で”打越豊”が
      口ずさんだ昭和30年の流行歌は?
    (1)空がとっても青いから   (2)海がとっても青いから
    (3)紫陽花がとっても青いから (4)月がとっても青いから
  • 2007/08/02(木) 第15面 「回答編」
    「こうの史代原作『夕凪の街 桜の国』の映画化を記念して、作品にまつわる
    クイズを9回にわたり出題してまいりました。あなたはいくつ答えられましたか?」
    Q.映画「夕凪の街 桜の国」の原作者は?
    A.こうの史代
    Q.映画「夕凪の街 桜の国」の監督は?
    A.佐々部清
    Q.こうの史代著書「夕凪の街」の舞台になっている街は?
    A.広島
    Q.映画「夕凪の街 桜の国」で、原爆投下を経験し父と妹、姉を失う
      ”平野皆実”を演じる女優は?
    A.麻生久美子
    Q.こうの史代著書「夕凪の街」でも描かれる、昭和30年8月に通算100勝を
      達成した広島東洋カープの投手は?
    A.長谷川良平
    Q.映画「夕凪の街 桜の国」で、父親の行動から自分の家族のルーツを
      見つめ直す”石川七波”役を演じる女優は?
    A.田中麗奈
    Q.映画「夕凪の街 桜の国」で平野皆実が
      暮らす”夕凪の街”とは何のこと?
    A.集落
    Q.映画「夕凪の街 桜の国」のシンボルである桜。
      広島平和記念公園に初めて植樹されたのは昭和何年?
    A.昭和31年
    Q.こうの史代著書「夕凪の街」で”打越豊”が
      口ずさんだ昭和30年の流行歌は?
    A.月がとっても青いから
    (引用以上)

2007/07/28(土)、東京新聞朝刊第4面 全面広告

(以下引用)
(略)

  • 高い評価を得続けている作品の原作者、こうのさんにこの作品を描くきっかけや
    作品に込めた思いについてお話をうかがった。
    ・「夕凪の街 桜の国」を手がけたきっかけ
     編集の方から「広島の話を描いてみたら?」と提案されたのがきっかけです。
    原爆はあまりにも重すぎるテーマなので、今まで避けてきたのですが、
    幸せな日常が壊される瞬間を全力で描き出す事によって
    浮き彫りになるものがあるのではないかと考え、引き受けることにしました。
    ・二世三世に焦点を当てたこと
     この作品を描く上で、後遺症に悩む人や親が被爆された方々にお会いしましたが、
    その人たちが自ら「私は被爆している」とか「被爆二世なんだ」
    と言うことはほとんどないし、言う機会もありません。でも実在しているのは事実なのです。
    そういったことを自然に理解することの大切さが伝わるといいと思います。
    ・映画化について
     佐々部監督や脚本家の国井さんとは、脚本に取り掛かる前の段階で話をしました。
    はじめから監督がうまく原作の意図を組みとってくれて、この人なら任せられると信頼し、好きなようにやってもらいました。むしろ原作にとらわれずに作ってもらえたことが嬉しかったですね。
     キャストでは、麻生久美子さんは水のような透明感のある人。皆実そのもので驚きました。田中麗奈さんは、陽だまりのような人で、今回の七波にはぴったりの方だと思いました。
    ・作品を通して描きたかったこと
     描いていく中で、私は戦争というものをほとんど知らないということに気がつきました。
    結局、知らない時代に起こった知らないことなので、他人事でしかない。
    だからこそマンガにしたときに、これは他人事ではないということを感じさせるには
    どうしたらいいのかを最優先に考えました。一人一人には歴史があって、
    お父さんお母さんがいて、それぞれ住んでいる場所があるわけですが、
    同じように広島の事も思ってもらえればうれしいです。みんな何かを
    背負って生きていて、それは皆実と七波も同様であり、彼女たちにとって、
    その中の一つが原爆なんだということです。 
    (後略)
    (引用以上)

2007/07/28(土)、読売新聞朝刊(神奈川県版)

  • 第 2面 「双葉社 7月の新刊」で、「夕凪の街 桜の国」
    (映画ノベライズ版/映画原作)の広告
  • 第14・15面 「この夏読みたい!今が旬の注目本!!」の
    「双葉社 話題の本」でも、
    「夕凪の街 桜の国」(映画ノベライズ版/映画原作)の広告
    • (前略)また、映画やドラマの原作本も人気があります。
      原爆の悲惨さを描いた、現在上映中の映画「夕凪の街 桜の国」の
      ノベライズ版(国井桂)など、時節柄読んでみたい本ですね。

2007/08/04(土)、中国新聞(山口県版)の第 2面

(以下引用)

  • 「社説/自分にできることから〜ヒロシマの継承」
  • 被爆体験をどう継承していくのか。被爆地ヒロシマに突き付けられた古くて新しい
    課題だ。原爆投下から間もなく六十二年。被爆者の平均年齢は七十四歳を超えた。
    証言できる人が次第に減る中、継承は一層困難になってきている。
     だからこそ、世代を超え、県境や国境を越えて伝え続けることが必要だ。
    原爆が、住民や街に何をもたらしたのか…。被爆体験は、「絶対悪」の核兵器廃絶を
    世界に訴え続けるヒロシマの主張の根幹。人類の未来のために課せられた責任は
    ますます重くなっている。
    (後略/文中で、映画「夕凪の街 桜の国」が言及)
    (引用以上)

2007/08/04(土)、中国新聞(山口県版)の第11面

(以下引用)

  • 「記憶の継承 多様な試み/『原爆・平和』出版 この1年」
  • この一年間の「原爆・平和」に関する本の出版は、「還暦」ともされた二年前の
    被爆六十周年をピークとした出版ラッシュが一段落し、点数的にはやや減った。
    ただ、被爆体験の継承が年々、困難になる中で多様なアプローチが目立つ。
    被爆者と向き合ってきた写真家や記者、作家、医師らによる写真や手記などの
    新たな取り込みに加え、復刊や幻の本の出版も相次いだ。終止符を打つことが
    できない「核時代」の原点を検証し、米国の政策の危うさを突く本も交じる。
    (守田靖、里田明美)
    (後略/文中で、「夕凪の街 桜の国」が言及)
    (引用以上)

2007/08/06(月)、中国新聞(山口県版)の第20面

(以下引用)

  • 「夕凪の街 桜の国/8月6日を迎えて 監督・原作者メッセージ」
  • 人は生きていくうえで
    何かしらの重荷を背負っています。
    ”親の介護””子供たちのいじめ””格差”…。
    この映画の主人公たちは
    もっと大きな”被爆”という
    重荷を背負っています。
    皆実は生きることを渇望し、
    そして七波はしっかりと未来をみつめて
    精一杯に生きようとします。
    この映画から生きる勇気を感じて欲しいと思います。
    −監督・佐々部清
  • 昭和20年8月6日に、
    広島に落ちた原爆の影響は、
    うっすらとですが
    確実に現代にも続いていて、
    広島だけでなく日本中に広がっています。
    七波の一家が、広島を離れて東京に暮らしているのも、
    その広がりのひとつです。
    だから、日本人である以上、
    誰もが原爆と無関係ではない、というのが、
    このタイトルに込めた思いです。
    −原作者・こうの史代
    (引用以上)

2007/08/09(木)、日刊新周南(山口県内のローカル紙)の第 1面「つむじ風」

(以下引用)

  • 「半落ち」以来、注目されている佐々部清監督の映画「夕凪の街 桜の国」の
    試写会に招かれ、期待はしていたのだが、それを大きく超える作品に、見終えて
    からも、感動が消えなかった。
     戦後十三年目の昭和三十三年(一九五八)と現代の広島を舞台に、原爆と
    かかわりながら一つの髪留めをめぐって二人の女性を通して描かれる二つの物語が
    核兵器の非人道性を静かに、しかし、強く告発していくのだ。
     原作は広島育ちの漫画家、こうの史代さんの作品で、日本のマンガの質の高さが
    わかるが、佐々部監督の繊細な演出によって被爆の実相が静かに描かれていく。
     昭和三十三年というと西宮市に住んでいて長女が生まれた年だから、まだ太田川
    のそばにバラックがひしめいていたとは知らなかったが、そこでヒロインの女性は
    母と二人だけの生活をしながら原爆症を発症し、恋人に見守られながら息を引き
    取るのだ。
     そして現代。戦時中、関東に疎開していて、疎開先に養子に入った弟は姉の
    五十回忌に家族に黙って高速バスで広島に赴く。不審に思った娘が友達とあとを
    つけ、父の姉の恋人だった人やお世話になった人たちとめぐり会う場面を目撃する。
     そして、一緒に生活していた祖母も発症して亡くなっており、娘は墓標に刻まれた
    名前から若くして亡くなった伯母とのつながり、原爆とのかかわりを知るのだ。
     佐々部監督は上映前のあいさつで、大手映画会社が地味だとして取り上げようと
    しなかった経緯を紹介してくれたが、原作の漫画は、米、英、仏、韓国で翻訳出版
    されたという。映画も核兵器の恐ろしさを全世界に観てもらうべきだ。
    この映画は周南では十八日からテアトル徳山だけで上映される。
    (隆)
    (引用以上)

2007/08/11(土)、中国新聞(山口県版)の第27面に、映画「夕凪の街 桜の国」の広告

2007/08/24(金)、中国新聞(山口県版)の第10面

(以下引用)

  • 「魅了する女たち(5)人気漫画家の秘密 こうの史代さん」
  • 被爆描写さりげなく/よみがえる傷あと直視
  • 「これをやりきらないと、前にも後ろにも行けないという感じだったんです」
     さりげないタッチで、原爆の傷あとを痛切に描き、映画にもなった漫画
    「夕凪の街 桜の国」。作者のこうの史代さんにとって、初めて挑む大きなテーマだった。
     こうのさんは一九九五年にデビュー。「ぴっぴら帳」「長い道」などで、小さいけれど
    確かな幸せをつづってきた。双葉社の編集者、染谷誠さんから
    「広島の話を描きませんか」と言われたときは、戸惑ったという。
    (中略)
     物語の中心は、被爆した女性らのその後の人生だ。原爆投下による惨状の描写は
    少ない。主人公の心に、悲劇の記憶が突然よみがえる場面だけを挟み込んでいる。
     「原爆は何ページ描いても伝えきれない。あえて外して、読者に想像してもらえば
    いいと思った。直前や直後の様子を描かなくても、原爆というものの特質は表現
    できるはずです」
     現在、男性誌「漫画アクション」で、戦時中の呉市を舞台にした「この世界の片隅に」
    を連載中。苦しくても、明るく生きた人々の姿を記している。それは、膨大な資料と
    格闘して「夕凪−」を描いた後、「何か描き残している」という思いがあったからだ。
    「避けては通れないものにぶつかってしまった感じ」と苦笑する。
    (中略)
     「夕凪−」が多くの人から高い評価を得た今、主人公に伝えたいという。
    「あなたは一人じゃない。分かろうとしている人がたくさんいる」と。
    (引用以上)

2007/09/30(日)、中国新聞(山口県版)の第 6面

(以下引用)

  • 「話題の広告/『広島の映画』にこだわる 【アートポート・双葉社】」
  • 被爆をテーマにした映画「夕凪(ゆうなぎ)の街 桜の国」のキャンペーンを
    中国新聞社が展開。広島先行上映の当日は、同市出身の漫画家・こうの史代さん
    の原作本紹介をメーンにした朝刊1面マルチ広告(注・2007/07/21(土)付の同紙
    のことと思われる)や記事体広告特集で公開をアピール。携帯電話やネットを活用
    した企画も話題になった。
     配給会社のアートポート(東京)と原作本を発行している双葉社(同)が協賛。
    佐々部清監督のインタビューなどを載せた全ページカラーの特集は、1面マルチと
    色調を合わせ、映画のイメージカラーである桜色をベースに仕上げた。
    (中略)
     「このほか、監督とこうのさんの平和メッセージを原爆の日の朝刊に載せるなど、
    地元ならではの企画にこだわった」(中国新聞社)。選考委員会では、
    「これだけの映画企画は珍しい」「色合いが美しい特集だ」などの評価が出た。
    (引用以上)

2007/09/30(日)、中国新聞(山口県版)の第16面

(以下引用)

  • 「『夕凪』の佐々部監督 広島で13日に講演会」
  • 映画「夕凪の街 桜の国」を手がけた下関市出身の佐々部清監督が、
    十月十三日午後二時から広島市中区の市映像文化ライブラリーで、
    「人が映画をつくる、映画が人をつくる」というテーマで講演する。無料。
     映画製作を通してさまざまな人との出会いや出来事から得られた経験などを語る。
    広島市でロケし、被爆二世などを描いた「夕凪の街 桜の国」について
    エピソードを聞く機会にもなりそうだ。事前申し込みが必要。
    (連絡先は省略)
    (引用以上)

2008/03/20(木)、朝日新聞(関西版)の第15面

(以下引用)

  • 「芸能/ビデオ・DVD 今月の10本/『夕凪の街 桜の国』」
  • こうの史代原作の同名漫画を映画化。原爆投下後13年目の広島に暮らす
    ある家族と、50年後に広島を訪れる親子の物語。”落ちた”のではなく
    ”落とされた”原爆の本当の罪を深く考えさせられる。
    07年日/セガ、アートポート。(永)
    (引用以上)

2008/03/30(日)、中国新聞(山口県版)の第10面(芸能欄)

(以下引用)

  • 「『夕凪の街 桜の国』主演女優賞3冠 『私は変わらない』
    /麻生久美子 広島の野外上映参加へ」
  • 映画「夕凪の街 桜の国」で、被爆者のヒロインを演じ、ブルーリボン賞、毎日映画
    コンクール、報知映画賞で主演女優賞に輝いた麻生久美子(29)。
    「特に思い入れのある作品なので本当にうれしい。受賞を機にあらためて見てくださる
    方が増えるといいな」と語る。二十八日にDVDが発売された。五月には作品の舞台に
    なった広島市中区基町の本川河川敷である野外上映会に参加する予定で、「夕凪の街」に
    再び立つ。
     受賞はまったく予想していなかった。
    「何が評価されたか分からないけど、一つ言えるとしたら、皆実という役に向き合った
    姿勢だったのかも。『どうしても私がやりたい』と思った作品で賞がいただけるのは
    幸せですよね」
     麻生が演じた舞台は原爆投下から十三年後の広島。生き残ったことへの罪悪感を
    背負いながらも、明るく前向きに暮らす皆実を、はかなさと強さ、そして優しさを秘め、
    演じきった。既に日本映画界に欠かせない存在だが、かけがえのない代表作となった。
    (中略)
     五月三十一日には、ロケも行われた本川河川敷での野外上映会にゲスト参加し、
    受賞を報告する予定だ。被爆後に皆実が暮らし、半世紀後に田中麗奈演じる被爆二世の
    「七波」が訪れた。
    「本当に行きたかった場所。広島の人に見てもらうのが一番緊張するけれど、うれしいな」
    (山中和久)
  • 写真(『賞レースに乗っかるなんて思ってもいなかった。受賞は支えてくれた人たち
    のおかげです』と喜ぶ麻生久美子)
    (撮影・荒木肇)
    (引用以上)

2008/04/13(日)、中国新聞(山口県版)の第1面に、双葉文庫版「夕凪の街 桜の国」等の広告

(以下引用)

  • 悲しさよりも、
    強さと優しさが鮮やかに
    伝わるヒロシマの物語。
    こうの史代の作品に
    出会えたことだけでも、
    僕の書店員人生は
    大きな価値があったと思う。
    【書泉グランデ 長谷見賢一】
    (引用以上)

2008/08/01(金)、asahi.com(朝日新聞社)の松尾慈子記者のコラム「漫画偏愛主義」で、「この世界の片隅に」が紹介

http://www.asahi.com/showbiz/column/manga_henai/TKY200808010168.html


Last-modified: 2011-05-08 (日) 06:53:50